しいたげられたしいたけ

人権を守るには人権を守るしかない。人権以外の何かを守ることによって人権を守ろうとする試みは経験的に全て失敗している

学生を「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる愛知のブラック家庭教師バイト派遣業者について

一昨日(25日)の朝日新聞名古屋版の夕刊に載っていた件である。ローカルニュースは asahi.com には掲載されないことがあるので、スキャンした。

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あとで検索したら、webでも読めることがわかった(全文を読むには無料ログイン要)。

www.asahi.com

一部を引用する。

 この会社は、家庭教師の学生アルバイトを「個人事業主」として扱い、業務委託契約を締結。学生との間で「生徒紹介契約書」を交わし、会社から学生に生徒を紹介していた。

 この契約書には、指導後の報告書に記入漏れなどの不備があれば賃金を支払わない▽怠惰な行為があればペナルティー3万円▽いかなる理由でも交代できない――といった、不合理な内容が含まれていた。 

うわ、この業者のこと、リアルで聞いたことあるよ! サンプル数一件だけど。「知り合いの知り合い」という一番あてにならないソースだけど。

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私が聞いたケースでは、あろうことか業者の側が弁護士を連れてきて、バイトの学生に対して契約違反による損害賠償請求をちらつかせながら、退職を拒んだとのことだった。

学生の側でも、弁護士に頼るしかなかったとのこと。ただしこのケースでは、学生側の弁護士がとった反撃の手段が鮮やかだったため、学生は無事、退職することができたとのことだった。

その手段とは、こうである。弁護士は、伝手のある病院に学生を入院させたことにして、診断書を提出したのだそうだ。診断書を見た業者は、向こうから契約解除すなわち解雇を申し出たとのこと。

おわかりいただけますでしょうか? もしそれでも業者がゴリ押ししたら、労災申請、治療費&慰謝料請求e.t.c.ただでは済まぬことを、無言のうちに示したわけだ。

人づてにその話を聞いたとき、確かに水際立った手法だなと感心したものの、依然モヤっとした感覚は残った。その学生に限っては無事逃げおおせることができたとしても、それによって業者が何かのペナルティを受けたわけではない。業者の言いなりになって食い物にされ続けている学生が多数存在することが、容易に想像できるのだ。

アルバイトを「個人事業主」として業務委託契約を結ばせる企業といえば、「すき家」のゼンショーが有名だ。何度も裁判を起こされその都度ゼンショー側が敗訴しているにもかかわらず、状況は改善されていないんじゃなかったかな。そういう企業が放置されていることにより、それを模倣する企業が他の業界にも広がっているとしたら、とんでもない話である。行政や司法には、違法企業に対する毅然たる対応をぜひともお願いしたい。

www.seinen-u.org

www.seinen-u.org

とりあえず、もしお困りの方やお知り合いに困っている人をご存知の方がいらっしゃいましたら、愛知県であれば「ブラックバイト対策弁護団あいち」というところが下記リンクに電話番号を掲載し「無料相談を受け付けています」としていますので、ご相談されることを強くお勧めします。

bktp.org

追記:

「ブラックバイト対策弁護団あいち」のツイッターへのリンクです。

twitter.com

そこ経由で知りました。共同通信47NEWSも記事にしているようです。

this.kiji.is