
- 作者: 渡辺仁
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: 単行本
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http://book.asahi.com/bestseller/TKY200506150216.html より。
この数年、タクシーに乗るとその運転手さんたちがよく言うのである。
(中略)
「社長業というのは麻薬なんです。どんな失敗をして他人様に迷惑をかけてもどうしても未練が残り、もう一度、今度こそ、と思ってしまうんです」
「男はね、“最後のひと花”という悪魔のささやきへの免疫がないんです」
私も自営業者、朝日「ベストセラー快読」のこんなコミカルな書評に乗せられて読んでみた。ところが、見ると聞くとじゃ大違いじゃないけど、実際に自分で読んでみると受けるイメージは大違い、これは深刻な告発の書ではないのか?
読みどころは第4章「脱サラを食い物にするフランチャイズ商法」・第5章「フランチャイズは底なし沼」。資本主義社会の「契約自由の原則」すなわち事業主同士ではどんな契約を結ぼうと自由という原則のもと、著者が「すべてのFCは本部だけが勝つ」(p129)、「コンビニは大企業が個人を食い物にするビジネス」(p159)と断言する事例が次々と紹介される。
著者は雑誌の編集者で自らも起業に失敗した経験を持つ。
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