🍉しいたげられたしいたけ

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読書

大阪IR(日本版カジノ)は必ず失敗する、そして事前調査している関係者は絶対にそれを知っているはず

大阪IR(日本版カジノ)は、必ず失敗する。これから述べる論拠は、素人が検索すればすぐわかることばかりで、もっと詳細かつ正確な事前調査を行っている関係者が絶対に知らないはずはないのだが、不思議でたまらない。 カジノはすでに世界中で解禁が進んでい…

岡真理『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』読了&ガザ緊急アクションなごや1/14栄デモに参加

1月7日付拙過去記事 に入手したと書いた岡真理『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』(大和書房) を読了した。2023年10月20日京都大学と同10月23日早稲田大学における講演をまとめた緊急出版とのことで、読みやすかった。 ただし一度読んでおしま…

人工知能はブログ収益化の夢を見せるか?(見せない

どんなことでも文章にすると、何がしかの嘘に染まるような気がする。嘘は言い過ぎにしても、どうしても捨象せざるを得ない事象が生じる。完璧な文章というものは存在しないのだから、致し方ないことではあるが。 昨日の拙記事を書いて、どこか嘘を吐いたよう…

鏡の国にいるときのアリスはケーキの切れない飛行少女

たしかはてなブログの「今週のお題」が「最近おもしろかった本」じゃなかったかと思っていたら、すでに入れ替わってしまっていた。 「今週のお題 - はてなブログ」をチェックすると、ほんの数時間差だったらしい。 私がお題で書くことは滅多にないのだが(記…

有馬哲夫早大教授によると福島瑞穂氏は14歳かそれ以前に「慰安婦言説」なるものを作り出したらしい

福島瑞穂などが作り出した慰安婦言説が日本人女性に罪の意識を植え付け、統一教会へと走らせ 、犠牲者を生んだ。安倍元総理銃撃事件の重要な背景の一つ。 — 有馬哲夫 (@TetsuoArima) 2022年7月23日 古山高麗雄『二十三の戦争短編小説』(文春文庫) 所収『プレ…

『鏡の国のアリス』を日本語で読むため英語併記のエディションがあってもいい

ごく最近、キャロル『鏡の国のアリス』をようやく読んだ。 『不思議の国のアリス』を読んだのは何十年も前で、『鏡の国』も本自体は同じころ入手した。あちこち拾い読みはしていたものの、通読はずっとしなかった。岡田忠軒訳の角川文庫版である。奥付による…

森三樹三郎『梁の武帝―仏教王朝の悲劇』(法蔵館文庫)

久しぶりのマイ書評。老眼の進行とともに読書量が極端に落ちている。 もう十年以上前になるが、急性仏教かぶれを発症して仏教関係書をいろいろ読んだことがある。 仏教の篤信者として知られた中国南朝梁の皇帝・武帝についても知りたくなって関係書を検索し…

板東英二『プロ野球知らなきゃ損する』や江本孟紀『プロ野球を10倍楽しく見る方法』のような本がベストセラーになることはもうないのではないか?

板東英二『プロ野球知らなきゃ損する』(青春出版社) に関して、もう少し語りたくなった。 実はこの本をくれた人とは、その後お話をする機会があった。「はてな」のIDを書いてもいいのだが、過去にプレゼントをいただいたことを書いた記事では、送り主は書か…

板東英二『プロ野球知らなきゃ損する』(青春出版社)をプレゼントとしていただきました

身バレ住所バレしている「はてなー」さんからプレゼントをいただくことがあります。過去記事は、ここから芋づる式にたどれるはずです。 www.watto.nagoya 今回は事前に「何か送るよ」というメッセージをいただいていました。およ、ある意味見慣れた「もった…

反児童虐待・書籍寄贈の旅(番外編9)5図書館への収蔵の報告と橿原市立図書館@奈良県、萩市立萩図書館@山口県

在宅仕事が一段落し、次にやらなきゃいけないことは山のように控えているのですが、なかなか手が付けられないのは数ある私の悪癖の一つ。つれづれなるままにというやつで、ネットのあちこちを彷徨っていて、ふと思い出し 矢川冬(id:yagawafuyu)さんの『も…

反児童虐待・書籍寄贈の旅(番外編8)HPに「寄贈のお願い」と書いてあった4図書館へ

まずは矢川冬(id:yagawafuyu)さんブログ最新エントリーのコメント欄にて報告した内容の再掲です。 yagawafuyu.hatenablog.com 最新の図書館寄贈状況一覧によると、41都道府県の公立図書館で蔵書が決まり、残り6県で審査待ちとのことでした。47都道府県コン…

矢川冬さん「もう、沈黙はしない」が蔵書検索ヒットするようになった図書館について

矢川冬(id:yagawafuyu)さん7月31日付エントリーのコメント欄に散発的に投入した拙コメントのまとめです。よくまとまっていない状態でコメントを逐次投入してしまったため、お騒がせしました。すみません。 yagawafuyu.hatenablog.com 最初にお伝えしなけれ…

そゆえばモーリス・ルブラン原作「アルセーヌ・ルパン」オリジナルシリーズの映像化ってあったっけ?

今回は おっかーさん(id:paint_54da)さんのエントリーをマクラに使わせていただきます。すみません、うちのブログから言及する場合は本当にマクラにだけ使わせてもらって、あとは自分の好き勝手なことばかり言うケースが多いです。 www.paint-54da.com フ…

物語としての新選組のスタンダードは司馬遼太郎ではなく子母澤寛なのだが…(その2:沖田総司ほか編)

「その1」を書きながら確認のためぐぐって見つけたのだが、『新選組始末記』のウィキペにはこんなことが書いてあった。 また、司馬遼太郎は1967年(昭和42年)に最晩年の子母澤と対談し、その対談「幕末よもやま」によれば、司馬は20歳くらいの時に『新選組…

物語としての新選組のスタンダードは司馬遼太郎ではなく子母澤寛なのだが…(その1:土方歳三編)

物語としての新選組のスタンダードは司馬遼太郎ではなく子母澤寛なのだが、そのことを述べるために自炊した本を読み返していたらメチャメチャ面白くなった。つか子母澤、司馬のみならず、人気作家と呼ばれる人たちの並外れた想像力に、改めて驚愕した。 だが…

『金剛般若経』にチラ出する悪王の詳しい物語が『大乗涅槃経』中にあるのを見つけた

閲覧注意です。仏典には、目を潰したり手足を斬ったりするグロい話が、案外たくさんある。 『金剛般若経』は岩波文庫と中公文庫に収録されており、仏典を読んでみようと思った人の多くが早い時期に手に取りそうなものの一つではないかと思う。 そのうちのご…

仏教における「しっと・妬み」について

一週間ほど前のことです。2012年10月8日付拙記事 に、b:id:nekoseijin さんからブックマークコメントにて質問をいただきました。引用失礼します。 黄檗山萬福寺〔おうばくざんまんぷくじ〕〜宇治平等院〜浄瑠璃寺〜岩船寺〔がんせんじ〕と回ってきた - しい…

東雲鈴音『おじいわんソーヤ』(講談社)珍しくAmazonの誤配で届いたので読みました

昨日、郵便受けを覗いたら、発注した覚えのないAmazonからの荷物が届いていた。 他人のブログを読むとこういう場合「欲しいものリストからのプレゼントだ~!」というのがパターンだが、私は欲しいものリストを作っていない。 誤配かな? マーケットプレイス…

大森信也他『施設で育った子どもの自立支援』(明石書店)

久しぶりの書評記事です。読んだのは少し前だったのですが、書籍寄贈の旅シリーズとからめて書評を上げようかななどと考えているうち、ずるずると時期を逸してしまいそうだったので、単独の記事にします。書籍寄贈の旅シリーズは毎回書くことがいっぱい出て…

関内関外日記アンソロジー『ずったらずったら』届きました

はてなブロガー 黄金頭(id:goldhead)さんの薄い本が出るというので、申し込みました。 dk4130523.hatenablog.com 本当は1月20日の京都文学フリマのブースにおじゃましようかなと思っていたのですが、ちょうどその頃、他の相互登録の はてなブロガー さんに…

矢川冬『もう、沈黙はしない…性虐待トラウマを超えて』(インプレスR&D)~実父から受けた性虐待の記録(後編)

はてなブロガー 矢川冬(id:yagawafuyu)さんの著書『もう、沈黙はしない』を読んだ感想の続きです。 1回で完結させるつもりでしたが、書ききれませんでした。 もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて 作者: 矢川冬 出版社/メーカー: NextPublishing …

矢川冬『もう、沈黙はしない…性虐待トラウマを超えて』(インプレスR&D)~実父から受けた性虐待の記録(前編)

はてなブロガー 矢川冬(id:yagawafuyu)さんの、こちらのエントリーを読んでAmazonより購入しました。 yagawafuyu.hatenablog.com うちのブログでは、ブロガーさんの出版した紙の書籍を購入したときには、開封写真を貼るのを恒例にしています。ですが今回は…

『若おかみは小学生!』に対抗して「大人を泣かす」企画を立てるとしたら

今回も先に結論から書いてしまおう。山本有三『真実一路』をリメイクするのがいいと思う。 きっかけは、この記事である。 archive.is 読んでいて気になったのは、“口コミでの称賛に「ジブリ映画のよう」という言葉があまりにも多用されているのではないか” …

親鸞「正像末和讃」の元ネタがネットで検索できたこと

読書メモです。長らく積ん読していた本を、少しずつでも読もうとしている。 坂東性純『親鸞和讃 信心をうたう』(NHK出版) を、ようやく読んだ。私が読んだ NHKライブラリー版 は、とっくに版元品切れになってしまっているではないか! 以下、ページは NHKラ…

ロバート・熊(著)『あやしい催眠商法_だましの全手口』(自由国民社)を読んだ

この半月ほどの間に、高齢者を中心に巨額の被害を与えた業者が逮捕されたというニュースが相次いだ。 mainichi.jp archive.is もちろん業者が悪いに決まっているが、こういうときネットで必ず出てくるのが「自己責任論」すなわち「騙される側にも責任がある…

中公文庫『大乗仏典(12)如来蔵系経典』所収『不増不減経』の構造はカント哲学とそっくりではないか?

あいかわらず蔵書の「裁断機でバラす」→「ScanSnap で電子化」(いわゆる自炊)という処分を、ちびりちびりと進めている。 そのうちの一冊『大乗仏典〈12〉如来蔵系経典』(中公文庫) をバラした際、同書に収録されている短い経典をいくつか読み返した。 確か…

「検証も反証もできない命題は科学の対象外」とする「ポパーの反証主義」について

なんでもやることが遅いのが悪い癖で、「松本零士『ミライザーバン』と「ニューカムのパラドックス」(後編:「自由意志は存在するのか?」という問題)」というエントリーを書いた直後から、「書かなくちゃ」と思っていたのに、3週間以上も経ってしまった。…

「貧者の一灯」の原典『阿闍世王授決経』の現代語訳がネットで見当たらなかったので私訳してみた(その3:完結)

少しだけ舞台裏を公開します。本当は訳していると、いろんなことがあるんですが、読んでくださる方には関係のないことなので。 前々回の「その1」の原文に、「隨藍風」という単語が出てきました。当初「藍風」と区切って「青い風」と訳しましたが、記事公開…

「貧者の一灯」の原典『阿闍世王授決経』の現代語訳がネットで見当たらなかったので私訳してみた(その2)

前回の「その1」に、『阿闍世王授決経』の原文はパソコンのブラウザ1画面に収まってしまうほど短いものだが、野村耀昌『仏教説話百選』(学習研究社)ではそれを足掛け8ページかけて現代語訳していると書きました。野村訳では、原文にない表現を想像で膨らま…

「貧者の一灯」の原典『阿闍世王授決経』の現代語訳がネットで見当たらなかったので私訳してみた(その1)

happy-ok3 さんが最新(10/8付)の記事で、北海道胆振東部地震の被災地に総額9億円の寄付をした篤志家を取り上げていました。 d.hatena.ne.jp もちろんこの行為に対しては、感嘆と尊敬以外にないのですが、誰もが億単位の寄付をできるわけではありません。私…