1月7日付拙過去記事 に入手したと書いた岡真理『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』(大和書房) を読了した。2023年10月20日京都大学と同10月23日早稲田大学における講演をまとめた緊急出版とのことで、読みやすかった。
ただし一度読んでおしまいにはできまいし、またこの一冊だけを読んで満足しているべきではなかろう。
私が本書を読み終わったのとほぼ同じタイミングで、次のwebニュースが飛び込んできた。直視をためらわれるような記事であった。
なぜ足を失う子どもが多いかについて、『ガザとは何か』P95の記述を強く想起した。2018年にガザで「帰還の大行進」という大規模なデモが行われた際、イスラエルはこの平和的に行われたデモに対して武力による攻撃を行ったという。
こうした攻撃の時、イスラエル軍は、若者の足を積極的に狙います。バタフライ・ブレットといって、着弾した衝撃で銃弾の先が羽根のように開いて、周りにある血管や神経をズタズタにしてしまうものです。普通の銃弾であれば貫通したり、摘出したりすれば問題ないかもしれませんが、バタフライ・ブレットを被弾すると、足を切断するしかない。麻酔なんてありません。
岡真理『ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義』(大和書房) P95
ただしその後、朝日新聞デジタル記事と同じソースをCNNが報じている記事を見つけた。
上掲記事より一部引用。引用文中の「同NGO」とは、情報源である国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」のことである。
同NGOは発表で、国連児童基金(ユニセフ)の報道官ジェームズ・エルダー氏の発言などに言及。エルダー氏は先月19日に、ガザではこの戦争で子ども約1000人が片足か両足を失ったと報告した。
同NGOによると、子どもは大人よりか弱いため、爆風で死に至る可能性は大人の7倍近くにのぼる。「子どもの頭蓋骨(ずがいこつ)はまだ完全に形成されておらず、筋肉も発達していないため大人ほど保護されない。目に見える負傷がない場合でも、爆風で腹部の臓器が損傷しやすい」とリー氏は説明した。
そうすると子どもが足を失う主な原因は銃弾ではなく爆撃のようだが、もちろんそれで何の救いになるわけでもない。
現在の攻撃で、イスラエルは白リン弾を使っています。白リン弾とは照明弾の一種で、空気に触れている限り鎮火しません。肌についたら、骨に達するまで肉を焼き尽くしていきます。一度吸い込んでしまったら、肺を内部から、体の中から焼き焦がしていくという非人道兵器です。〇八-〇九年の最初の攻撃でイスラエル軍はこれを使い、多くの方が亡くなりました。ネットで「ガザ 白リン弾(Gaza white phosphorus)などと検索すると、犠牲者の写真が出てきます。
中には、白リン弾を浴びて焼け焦げた赤ちゃんの写真もあります。
上掲書 P32
戦争反対! #NoWar
一刻も早い停戦を #CeasefireNow
子どもを殺すな!
赤ちゃんを殺すな!
だ れ も こ ろ す な !
7日(日) に続いて14日(日) も ガザ緊急アクションなごや さんが栄で集会とデモを企画していると告知があったので、参加した。
【1/14 栄で集会・デモ行います!】
— ガザ緊急アクションなごや GazaEmergencyActionNAGOYA (@GazaActionNGY) 2024年1月13日
集会 17:30~ デモ出発 18:00~
主催:ガザ緊急アクションなごや
*UDトークによる情報保障あり
集合場所は、いつもの久屋大通公園光の広場だった。地下鉄矢場町駅5番出口から地上に上ると、おなじみの先導車が出迎えてくれた。
勝手に恒例、プラカード写真。今回は枚数が多く用意されていた2種類の、表裏4面のスマホ写真を貼る。
私はこれをお借りした。
このところよく目立つ幟が、今夜はすぐそばにいた。
新顔の看板では、これが目立っていた。
FREE GAZA
反戦
STOP GENOCIE
デモ行進開始。いつものように、わが格安スマホの夜間撮影機能で撮った写真のうち、比較的写りのよかったものを貼っていく。
デモ隊列は、だいたいいつも同じようなところで滞留する。足が止まると夜間撮影機能が使いやすいので、毎回同じような写真ばかりが集まってしまう。
広小路久屋西交差点付近。中電ミライタワー旧名古屋テレビ塔が正面に写るので、悪い撮影スポットではないのだが。
今夜は広小路久屋西交差点から栄交差点までの短い区間で、デモ隊列を抜け出して歩道から何枚か撮ってみた。名古屋市内でも屈指の、夜が明るい区域である。
やはり毎回デモ隊が滞留する三ッ蔵通大津交差点付近。
ドン・キホーテ前を横切る「反戦」。
矢場町交差点を左折して…
若宮大通を東進し若宮大通久屋交差点で左折して、集合場所の光の広場に帰還した。
前回1/7付拙記事のブログカードと…
ガザ緊急アクションなごや さんのポストを最後に貼る。
1/14 栄デモ
— ガザ緊急アクションなごや GazaEmergencyActionNAGOYA (@GazaActionNGY) 2024年1月15日
攻撃から100日、11回目のデモに約190人が参加
集会ではナクバ・サバイバーの孫にあたる在日パレスチナ人の方のメッセージも届く。ガザでの新たなナクバを前にも帰還の望みを捨てない意志を受け取りました。
毎回多くの人のスピーチあり。今後もガザ虐殺が続く限り連帯の言葉を届けたい! pic.twitter.com/byUNH9NB40
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