読書
なんでもやることが遅いのが悪い癖で、「松本零士『ミライザーバン』と「ニューカムのパラドックス」(後編:「自由意志は存在するのか?」という問題)」というエントリーを書いた直後から、「書かなくちゃ」と思っていたのに、3週間以上も経ってしまった。…
少しだけ舞台裏を公開します。本当は訳していると、いろんなことがあるんですが、読んでくださる方には関係のないことなので。 前々回の「その1」の原文に、「隨藍風」という単語が出てきました。当初「藍風」と区切って「青い風」と訳しましたが、記事公開…
前回の「その1」に、『阿闍世王授決経』の原文はパソコンのブラウザ1画面に収まってしまうほど短いものだが、野村耀昌『仏教説話百選』(学習研究社)ではそれを足掛け8ページかけて現代語訳していると書きました。野村訳では、原文にない表現を想像で膨らま…
happy-ok3 さんが最新(10/8付)の記事で、北海道胆振東部地震の被災地に総額9億円の寄付をした篤志家を取り上げていました。 d.hatena.ne.jp もちろんこの行為に対しては、感嘆と尊敬以外にないのですが、誰もが億単位の寄付をできるわけではありません。私…
弊ブログにも勝手にリンクを貼ります。 どこかから苦情が出たら本記事は削除します。 告知ブログ記事。 dk4130523.hatenablog.com カクヨム目次へのリンク。 kakuyomu.jp 追記: 本編を貼らないでどうするんだ? 2ちゃんねるの過去スレッドです。 「医者って…
一ヶ月ほど前に書いたこのエントリーに関連して、唐突に思いついたことがあったので、新たなエントリーを起こしたくなった。 watto.hatenablog.com 三島由紀夫の遺作『天人五衰』には不可解な点が多いが、それらは作者の三島自身も正解を知らない謎と考えれ…
「その4」の続きです。 www.watto.nagoya 宗教というものが、字面を見てすぐに連想される「来世における救済」「現世利益」だけでなく、様々な役割を担っていることは、前回も少し述べた。 ここに私の信仰告白を書いても、読者にとって意味は少ないであろう…
続きをやります! www.watto.nagoya つか書いているうちに、本当に書き始める前には予期していなかった考えが浮かんだので、それを文字にしてしまう。『天人五衰』と「エヴァンゲリオン」シリーズの比較論考である。 三島由紀夫の作品は構成がほぼ完璧で破綻…
「その2」の承前です。 www.watto.nagoya 書かなきゃダメなんだと、本当に思う。 私にはたいしたものは書けないが、それでも書き続けなきゃダメなんだと、本当にそう思う。書き続けることによって、書かなくては見つけられなかったものが、見つけられるから…
怖い話です。 読者登録しているとかスターをつけているとかじゃないけど、秘かに読ませてもらっているブログがいくつかあります。そのうちの一つが 北見花芽(id:KihiminHamame)さんの「うきよのおはなし~江戸文学紹介ブログ~」です。言及失礼します。こ…
蔵書の自炊作業をしていて気づいたことの、何度目かのまとめです。あんまりまとまっていませんが。 夏目漱石の三部作というのは、「中期三部作」すなわち『三四郎』、『それから』、『門』を指します。 三島由紀夫の四部作は、「豊饒の海」シリーズすなわち…
d:id:happy-ok3 さんの、こちらのエントリーのブックマークコメントに書こうかと思った内容ですが、100字じゃとても収まらないので、自分のブログのエントリーにします。happy-ok3 さん、言及失礼します。 d.hatena.ne.jp happy-ok3 さんの記事は、正直であ…
秘かに書評一番乗りを目指していた。 だが、私の閲覧範囲だけでもすでに、サキ(id:masaki709)さんと… honeysuckle.hatenablog.jp まけもけ(id:make_usagi)さんに先を越されてしまっていた。 www.gw2.biz 「はてなブログ」全体、ネット全体では、すでに何…
あくまでも私の場合であるが、「自分で創作したい!」という情熱を最も強く覚える場合の一つが、何かしらの作品を鑑賞して、「ここはそうじゃないだろう!」とか「ここはこうしたい!」とか不満を感じた時だ。断っておくがそれはその作品に対する否定ではな…
むろん作家自身が「パクリ」という単語を使っているわけではない。例えば栗本薫は、惜しむべきことに未完に終わった大長編小説『グイン・サーガ』シリーズの第11巻『草原の風雲児』のあとがきで、読者の「この作品の下じきになった作品があるのかどうか」と…
自炊は空き時間を見つけて少しずつ進めている。想像するほど効率のよい作業ではなく、また自炊した書物を再読する機会も、そんなにあるわけではない。ただし利点があるとすれば、検索可能になることである。出典がページまで特定できるのは、ありがたいこと…
「文化の盗用」は触れば血がにじむようなデリケートな話題だが、「知的遊戯」のそしりを覚悟の上で、もう少し考えてみたい。簡単に結論の出ない問題だからこそ、考え甲斐があるのだ。なお弊ブログでいう「知的」とは「体を動かさない」ほどの意で、「知能の…
船橋海神 さんこと dk4130523(id:cj3029412)さんの著書『セカンド・オピニオン 「無菌の国のナディア」外伝』が、本日レターパックにて無事、届きました。 報告とともに、ちょっとくどいかも知れませんが、船橋海神 さんに今一度の感謝を。ありがとうござ…
物語を構造解析したりパターン分類したりしたからといって、物語が書けるようにわけではないことは、過去に何度か書いた。これ とか、これ とか。「じゃ何をやったら物語が書けるようになるってんだよ?」という当然の問いに対しては、「知ってたら、とっく…
marco(id:garadanikki)さんの、こちらのエントリーへの速報的レスです。 garadanikki.hatenablog.com まずは拙コメントへの本文にての言及、ありがとうございました。光栄です。 論より証拠、marco さんがアップされた最初の写真につき、手持ちの「読取革…
今回は純然たるネタです。「はてな匿名ダイアリー」(通称「増田」)と、そこに投入した自分のブコメなどから収集、保存しておきたくなったので。 まずはこちらの増田。埋め込みリンクから全文が読めてしまうというのも珍しい。 anond.hatelabo.jp つい反応…
イメトモ@hahalife0 さんから、『やめて!ハハのライフはもうゼロよ!』が書籍化されるという告知がありました。 まずは出版おめでとうございます! 微力ながら、弊ブログにもリンクを貼りPRに協力させていただきます。 www.hahalife0.com ところで上掲記事…
富永仲基について、過去に何度か原典に当たらず孫引きでエントリーを書いてしまった。そういうことじゃいけないんだけど、なかなか本が入手できなかったのだ。 これとか… 『晴れ|遅い初詣@万松寺&@大須観音 - しいたげられたしいたけ』 これとか… 『異な…
モノの名前を検索で調べるのは好きだ。自分で調べて満足してるだけにしとけばいいのに、他の人のブログにおせっかいブコメ投入する悪癖まである。 最近だと、ひなた あおい (id:hinataaoi)さんのこのエントリーに対する・・・ hinataaoi.hatenadiary.jp コレ…
いつも刺激的なエントリーをアップされる 夜中たわし(id:tawashix)さんの最新の記事に、こんなブックマークコメントをつけさせていただきました。 歴史トンデモ考察小説『邪馬台国はどこですか?』オーディオブック版感想 - 夜中に前へ いやこれ疑似科学ま…
「はてなブログ」には、すごい人、畏敬すべき人が、きら星のようにたくさんいる。そのお一人 marco (id:garadanikki)さんは、たいへんアクティブな方で、日本各地を旅行しながら平易な文章でその旅情を、かつまた旅にあらぬ日常を、ブログに綴られている。…
前々回に引き続き前回の記事にも多くのアクセスをいただきました。ありがとうございます。当初、一つの記事として書くつもりで着手したのですが、長くなりそうだったのとテーマが複数になりそうだったので、分割しました。今回で一区切りです。 リアルの知人…
前回のエントリーには予想外に多くのアクセス、はてなスター、ブックマークをいただき、驚きつつも感謝しています。ありがとうございました。 今回のブログタイトルに掲げた「英語が読めるようになるには英語を読むしかない」は、ご存知村上春樹氏の言葉で、…
英会話教室でのエピソードを前振りに使います。直近のレッスンで、同じクラスの若い受講者が、映画『聲の形』を話題にした。のっけから話はズレるが、タイトルは英語で “The Shape of Voice” と言えばいいかなと思ったら、あとで検索したら “A Silent Voice”…
沢木耕太郎『春に散る』最終回(505回)@朝日新聞2016年8月31日付朝刊より。 風が吹くと、一昨日の雨にも耐え、散り残った花びらが空中に舞い上がり、陽光を浴びながらハラハラと降り注いでくる。 美しいな、と思った次の瞬間、すっと通行人の姿が消えてい…