しいたげられたしいたけ

選択的夫婦別姓の早期実現を求める

阿辻哲次『近くて遠い中国語―日本人のカンちがい』(中公新書)

近くて遠い中国語―日本人のカンちがい (中公新書)

近くて遠い中国語―日本人のカンちがい (中公新書)

できもしないくせに、いろんな外国語をちょっとずつかじっている。むろん、モノになったものは一つもない。
新書版の多くの外国語紹介書は「○○語はやさしい」が導入部の決まり文句であるが、やさしい外国語なんてものは存在しないのである。
本書は、珍しく中国語の難しさにも重きを置いている。もちろん中国語のとっつきやすさ、なじみやすさを強調するのも忘れてはいないが。
例えば、(これは本書を読む前から一応知ってはいたのだが)中国語では「食べる」ことを「吃」と言い、これは「喫」の簡体字である(p143)。マージャンの「チー」ですな。安部譲二の監獄モノによると、塀の内側では食事をすることを「喫食」と言うそうだ。また中国語では「藝」と「芸」は全く別の字なのだそうだ(p137)。さらに、四声というアクセントの問題もあり、これは覚えるしかない。
逆に言えば、日本語と中国語は、別々の語彙・発音・アクセントの体系を持っているのだと割り切れば、つまり下手に似ていると思わず外国語なのだと覚悟を決めて取り組めば、なんとかなるものなのだろうという気がした。それは著者の結論でもあるのだが。
そう言えばしばらく英語の本を読んでいないな。また何か読まなきゃ…