🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戦争反対!Ceasefire Now! 一刻も早い停戦を!

小栗左多里『英語ができない私をせめないで!―I want to speak English!』(だいわ文庫)

英語ができない私をせめないで!―I want to speak English! (だいわ文庫)

英語ができない私をせめないで!―I want to speak English! (だいわ文庫)

一冊読んで面白いと、すぐに類書や同じ著者の本を買い込む悪癖がある。よって本棚が爆発して手の付けられない状態が常態化している。
著者の旦那さんであるトニー・ラズロ氏はイングリッシュ・ネイティヴで、日本語のほかに数ヶ国語をこなす「語学オタク」なのだそうだが、著者自身は英語がしゃべれない。
旦那さんに教えてもらえばいいような気がするが、言葉を教え合い始めると、関係が悪くなる国際カップルが多いのだそうだ(p41)。そうなのか…
で、なんとか英語をしゃべれるようになりたいと、さまざまな特訓をする。海外旅行、各種英会話スクール、英語の本を読む、ネットで勉強、ネットで個人指導の家庭教師探し、英会話喫茶通い、通販教材にチャレンジ、語学番組、などなど…
コミック&エッセイの形式で、状況を文章で説明して、実地をマンガで図解してくれるのは『プチ修行 (幻冬舎文庫)』と同じスタイル。通い放題の英会話スクールでは、著者の出身地である岐阜を、「二回行ったけど、一回めは大雪で外出できず、二回めは息子がインフルエンザをもらった」という理由で"I hate Gifu!!"(p147)とまで言ってのけた外国人講師と、大ゲンカしてくれます。かんけ〜ないけど私も岐阜県出身σ(^^;
だけど…個人的には、前出の『プチ修行』に比べると、もう一つ物足りないような気がした。解脱した人がいるかどうかは知らないが、英語をマスターした人は現実にいっぱいいるわけで、フットワーク軽く何でも実践する著者の姿勢には好感が持てるけど、また「英語をマスターしたい」という著者の熱意に偽りはないと思うけど、こと語学に限っては、あれこれつまみ食いするべきではなく、何かを継続的に続けるのが効果的だということを、体験的に知っているからだ。
私の場合、ときどき書いているけど、20代から30代にかけてのサラリーマン時代に、目覚まし時計の代わりにラジオNHK第二の語学番組を流しっぱなしにして、それを布団の中で聞くという習慣を5〜6年続けて、ほぼそれだけで英検準一級とTOEIC730点を取得した経験がある。あとほかに、当時の勤務先の工場が、ネイティヴの講師を呼んで週に一度の英会話教室を開いていて、それに何期か出てたかな?有料だったが会社からの補助があったりして格安だったのだ。よくサボったけど。
準一級の上には一級があるしTOEICは990点満点だから、ぜんぜんたいしたことはないのだが。
まあしかし、「最後に一言」で著者が「すいません、ふつうこういう本って、話せるようになった人が書くもの…ですよね…」(p216)と落ち込んでいるのがかわいいから、許す( ̄^ ̄)
プチ修行 (幻冬舎文庫)

プチ修行 (幻冬舎文庫)