拝観に行った。
http://www.asahi.com/culture/update/1116/OSK200711160108.html
「快慶作とみられる阿弥陀仏像を確認 京都・知恩寺」
http://www.jodo.or.jp/information/news_amidazo.html
「新発見の知恩寺蔵 快慶(かいけい)作
木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)」
公開は12/1〜7の一週間のみ。
実は学生時代、この百万遍知恩寺という名刹の至近距離にずっと住んでいた。ところがこのお寺が何宗のどういう由緒のあるお寺かということに、ずっと興味がないままだった。境内で年一度、開催されていた古本市だけは、よく見に行ったけど。今もやっているのかな?
京都には7年も住んでいたのに、京都を離れてから改めて考えると、行っていないところだらけである。
このところ、土曜日か日曜日のどちらかの予約が埋まらないことが多かったので、もし公開期間中に休みができたら絶対に拝観に行こうと決めていた。
で、今日が休みになった。
冬の短い日があるうちに、できれば他にも行ったことのないところを何箇所か回ろうと思っていたのだが、なんやかんやとぐずぐずしているうちに、出発が正午近くになってしまった。
だいたい名古屋駅前に着いたときに、エイデンとコンプマートの統合新店舗がオープン記念セール期間であったことと、自宅のファックスのインクリボンが切れて何度目かの巻き戻しをして使用中だったことを思い出し、ちっとは安くなってないかと寄り道をする始末である。しかも自宅の機種に適合する型は4本セットしか置いてなくて、そんなにあっても絶対使わないので、結局購入は断念。遠出する気ね〜のか?>自分
しかし名古屋から京都までは、新幹線を使うとめちゃ近いのである。片道1時間かからない(今、調べたら36〜7分)。しかも、のぞみ・ひかりは本数も多い。料金さえ気にならなければ、もっと足繁く通ってもいいのかも(どこに?)。
という訳で、京都駅に降り立って、まっすぐ百万遍に向かってもよかったのだが、気まぐれで先に東西の本願寺に参拝。ここも学生時代から今に至るまで完スルーだった。京都駅から徒歩で、すぐなのに。だいたい私が仏教仏教と騒ぎ始めて、まだ半年とちょっとしか経っていないのだが。
まずはお東さんの境内に足を踏み入れたところ、確か東大寺大仏殿に次ぐ日本第二の木造建築と言われる御影堂は、修復中。2011年の開祖親鸞大聖人750回遠忌に備えてらしい。私がなんかすると、たいていこんなもんだ(T_T)
隣の阿弥陀堂には、入れた。無料で参拝できる。あと、出入り口が東側にしかないので、境内を横断することができないのは、なんとなくそうだろうなと納得してしまった。たまたま敷地がそうなっているだけかも知れないんだけど。
つづいてお西さんへ。入り口に書籍部があって『浄土真宗聖典―註釈版 (七祖篇)』というのを売っていたので、衝動買い。この性癖は救われんなぁ(T_T)
これも知らなくて、今回初めて気づいたのだが、お西さんにまさに隣接して興正寺が立地していた。真宗十派の一つ興正派の本山である。これも興味を持たなければ気づかない。
とか何とかしている間に時間が経ってしまったので、百万遍に移動することに。バスを待ってみたのだが、来たバスはなぜか入り口まで乗客でぎっしりだったので、タクシーを拾うことにする。これは正解だった。道がけっこう混んでいたし、知恩寺に着いていると「拝観時間3:00p.m.まで」という意味の貼り紙が…なぜか4:00p.m.までと思い込んでいた。ネットで調べたつもりだったのに。それとも一般参拝者が本堂に入れるのが4:00p.m.というのを勘違いしていたのかな?阿弥陀如来立像の公開は、衆会堂〔しゅえどう〕という、本堂の背後の建物で行われていた。
間に合ってよかった。正直なところ拝観できたからと言って、どうということはないが、拝観できなかったら悔いを残すところだった。そういうものだ。
何年かぶりに、百万遍界隈をうろうろ。変わったところと、変わってないところがある。書店はわりと残っているような気がする。レブン書房はまだある。東一条の春琴堂もまだある。しかし、学生時代によく入っていた喫茶店は、軒並み姿を消している。残っているところもあるけどね。ビートルズばかり流しているRINGOは、休みだったけどまだやってるみたいだったし、出町柳の名曲喫茶・柳月堂も見つけた。思うに世の中はどんどん変わってしまうから、寺社でも自然でも、簡単には変わりそうにないものを探したくなるのだろうか。
5:00p.m.前だというのに、12月の空は相当に薄暗くなっている。回るとしても、あとどっか一箇所だなと思って、出町柳から電車一本で行ける伏見稲荷を選択。ここも学生時代から今に至るまで完スルーだった。今年の正月に、これも電車一本で行けるからという理由で豊川稲荷に初詣に行って、豊川稲荷は実は寺院で、神仏習合の様子に興味を持って、それが急性仏教かぶれ発症の伏線になったのだった。しかし伏見稲荷は完全な神道。これもいろいろ調べ始めたら面白いだろうな。帰宅してからちょっと検索したら、伏見稲荷は神社本庁とは別の宗教法人になっているというのが出てきた。
本殿と、奥の院に参拝。その後、千本鳥居に足を踏み入れたのが間違いだった。いつ果てるとも知れぬ迷宮。あとで調べたら、めいっぱい巡回すると2時間かかるとか。こういう時に無駄にがんばってしまう悪い性癖が…鳥居の切れ目から見下ろすと、眼下に広がる伏見の夜景…登山じゃねーか!?でも、神社でこれだけ規模の大きいところって、珍しいよね?辛うじて自分にブレーキをかけ、マップでいうところの「四ツ辻」という地点から引き返す。全ルートの1/2くらいの場所らしい。日の長い時期に、再チャレンジに来よう…
- 作者: 浄土真宗教学研究所,浄土真宗聖典編纂委員会
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