
- 作者: 吉川忠夫
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1974
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本書の主要登場人物の一人、梁の武帝は、南朝の一大スターである。南斉を滅ぼして梁を建国する前半生。短命政権が相次いだこの時代において50年という例外的に長い在位を果たし「南朝四百八十寺〔しひゃくはっしんじ〕」と詠われる繁栄をもたらした治世。そして本書に描かれるのが、北朝魏が東西に分裂し東魏から追われた武将・侯景を受け入れたがゆえに、国と自らの身を滅ぼすという結末にいたる最晩年である。この武帝と侯景、そして東魏の事実上の主権者である高澄による、三つ巴の騙し騙され、裏切り裏切られの闘争が、フィクションのように劇的なのだ。
しかし不思議なことに、中国史上の有名人物のノベライズがあらかた成されているわが国において、なぜか『梁の武帝』という小説は存在しない。
私が書いたろか?タネ本の正史『梁書』『南史』が白文で読めればだけどw
いらんことだが、amazonマーケットプレイスで5000円以上の値がついてるじゃないか!(11/22現在)。私は古書店で500円で買ったぞ。出品して売れたら原価の10倍以上じゃないか!売れればだけど。
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