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微分の計算(導関数を求める)
数学学習支援フリーソフトMicrosoft Mathematics で導関数を求めるには、画面左側の「電卓パッド」より「d/dx」(導関数)をクリックして、入力ペインに表示されたプレースホルダの中に数式を入力すればよい。
入力ペイン右下の「Enter」ボタンをクリックすると、出力ペインに導関数が表示される。
よく出るエラーメッセージ
ところがカッコを使用した数式をプレースホルダに入力すると、しばしば「強調表示されている単語または記号は、Microsoft Mathematics で認識または評価できません。」というエラーメッセージが表示され、計算できないことがある。
この原因は、次のようなことだと考えられる。
導関数のプレースホルダの左右には、カッコが自動的に表示される。この右カッコの後ろに、数式のカッコを閉じるつもりで、自分でカッコを入力してはいけないのだ。
つまり、自動的に表示されるカッコを赤で、自分で入力したカッコを緑で示すと…
((x-1)(x-2))
となってはいけないのだ。
((x-1)(x-2))
としなければいけない。こうなっていれば、エラーメッセージを出さずに微分を計算してくれる。
自動的に入力されたカッコと、自分で入力したカッコが、画面上で区別できないのが問題なのだ。
ややこしい話がもう一つある。自然対数や絶対値を電卓パッドから入力すると、「ln(」「abs(」などと左カッコだけを自動的に挿入してくれるのだ。右カッコは自分で入力しなければならない。
下図は、「ln(|x|)」の導関数を計算させようとして、まず電卓パッドの「ln」(自然対数)ボタンをクリックしたところ。
文字が小さくてわかりにくいが、導関数のプレースホルダには
(ln()
と表示されている。
続いて「|x|」(絶対値)ボタンをクリックしたところ。
プレースホルダには
(ln(abs()
と表示されている。
「間違えてくれ」と言っているようなものだよね。「躓きの石」というやつだ。
対策としては、左カッコが表示されるたびに自分で右カッコを入力し、その後でカッコの中の数式を入力する習慣をつけるのが一番のようだ。
今回の場合であれば、
(ln(abs()))
という状態にしてから、
(ln(abs(x)))
とカッコの中を入力するのである。
赤で示したのが導関数ボタンをクリックしたときに自動的に表示されるカッコ、紫で示したのは「ln」や「|x|」をクリックしたときに挿入される左カッコであり、緑で示したのが自分で入力した右カッコである。
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Microsoft Mathematics 私家版順不同リファレンス
微分の計算とよく出るエラーメッセージ (この記事)
Microsoft Mathematicsを使ってみたら賢いのかアホの子なのかよくわからないが多分WordやExcelの補完ツールとして使うのが適切なのかなと思った