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個人特許を書いてみた(その2)

「その1」はこちら。

watto.hatenablog.com

今回の要約、すなわち前回からの進展を要約すると

  • 無料特許相談での当番弁理士さんには、結局担当してもらえなかった
  • ネットで弁理士事務所を探して相談に行き、担当してもらえそうな運びになった

の二行で済んでしまうじゃないかどうすんだこれ?

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前回のエントリーをアップした翌日、当番弁理士さんからメールが来た。担当弁理士になってもらえないかという依頼に対する、断りの返事だった。早かったな。

断りの理由は、所属する弁理士事務所で同じ分野の出願を受け持っており、「利益相反」になるからとのことだった。

当番弁理士さんからは、後で電話ももらった。丁寧にありがとうございます。その際、「利益相反」というのは、決して先願があるという意味ではないですよね、と確認してみた。そういうことではないので心配はいらないとの回答だった。

メールには、日本弁理士会の地元支部に「弁理士紹介制度」というのがあるから、利用をお勧めするとも書かれていた。

その翌日、さっそく支部に問い合わせの電話を掛けてみた。申込用紙をファックスで送るので、埋めて返送してくれと言われた。

ファックスは去年の秋に処分しちゃったんだよ!

家庭用ファックスとともに小物家電をまとめて処分した - しいたげられたしいたけ

いあ見てもらうほどのことは書いてない。

ファックスがない旨を告げると、郵送してくれるとのことだった。

それをお願いして、それと並行して、自力でもネットを検索して、個人特許を受け付けてくれる弁理士事務所を探すことにした。

後日、届いた弁理士紹介申込書の封筒。

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弁理士紹介申込書のフォーム。他に、A4判白黒コピーの注意書きと、A3判2つ折りカラーの「弁理士ナビ」のちらしが同封されていた。

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注意書きには、おおざっぱに言って

  • 弁理士を頼むと費用がかかることを理解してね
  • まずは無料相談を利用してね。無料相談の当番弁理士に依頼するのが最善だけど、条件が合わなかったら「弁理士ナビ」を使うか、弁理士紹介制度を使ってね
  • 紹介弁理士名簿がお住いの地域や専門分野を全部カバーしてるとは限らないよ
  • 一度に紹介する弁理士は一人だよ。ただしチェンジはできるよ
  • 紹介にまつわるトラブルには一切の責任を負わないよ

というようなことが書かれていた。箇条書きの2番目は「いまここ」ってやつだな。

弁理士ナビ のトップへのリンクは貼っちゃっていいのかな。えい、貼っちゃえ。

   *       *       *

並行して、自力でも弁理士事務所を探してみた。

個人特許の実績をHPに掲載していて、またHPに掲載してある弁理士さんの経歴が、こちらの提案の内容を理解してくれそうなところが見つかったので、まずそこに電話をしてみた。

面談予約があっさり取れた。提案書の草稿があると伝えたら、事前にメールで送信してくれと言われたので、送った。

というわけで、面談してきた。

弁理士さんは、こちらの草稿をちゃんと読んでくれていた。権利化には、特許の他、実用新案や意匠登録というのもあると告げられた。違いは、実用新案や意匠登録には審査がないだけ特許より負担は少ないが、それだけに企業に持ち込んでも相手にされないことがある。また意匠登録は、デザインをちょっと変えただけでパクられても文句を言えないという弱さもある。だいたいそんな説明だった。

そのほか、PCT国際出願制度というのがあるということも教えてもらった。国内特許だと、外国出願をしたい場合は出願日から1年以内に行わなければならないが、PCT国際出願というのを利用すると、特許協力条約を結んでいる国相手であれば、30ヶ月以内ということで、余裕がかなり延びるのだそうだ。

ただし国内特許のみの場合、費用はトータルでだいたい100万円くらいかかるが、PCTをやると140万と、割高になるとの由。

実用新案と意匠登録については知らないでもなかったが、PCTは知らなかった。時間をかけてじっくり考えることにしよう。

こちらの意向を問われた。こういうとき、はっきりと意思を主張しなければならない。権利化して、企画持ち込みで協力してくれる企業を探すつもりであること、現在は紙の上のアイデアのみで、実物は影も形もないから、まずは費用こっち持ちで試作してくれるところを探そうと思っていることを述べた。

それに関連して、「特許出願中」という文字が印刷されているものを見かけるが、あれはどういうことかと質問してみた。これとか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20160913/20160913171836.jpg

弁理士さんによると二通りあって、特許は先に出願していれば、後から出願されたものは排除することができる、ただし出願してから3年以内に審査請求しないと、権利化できない、本来の意味は、出願して審査待ちの状態ということだが、中にはずるいところもあって、期限切れなどすでに権利化できない状態になったアイデアを「特許出願中」と謳っているところもある、とのことだった。あ、上の写真のところが後者だと言うつもりは全くないですよ。念のため。

他にもいろんな話をしたが、まだ明かせないことが多い。私の提案の弱点も指摘してもらったし。あと弁理士事務所のHPへのリンクを貼っていいですかと尋ねたら、断られた。そりゃそうか。

だが、担当は了承してもらった。現在は他の案件を抱えているのですぐには動けないが、4月ごろスタートでよければ、まずは先行技術の調査からかかろうと思う、スケジュールや費用の見積もりなどは、追ってメールで連絡する、と言ってもらえた。

権利化までは最短でだいたい8ヶ月とのことだった。決して急ぐ意図はないと伝えた。まあ1年ってところか。

なお相談費用は5,000円とちょっととHPには書いてあったが、ビジネスとして着手したのでということで、無料にしてもらった。ありがとうございます。

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