しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを求めない

西洋占星術という未知の世界を垣間見た

ひょんなことから、有名な西洋占星術師さんに占ってもらう機会があった。

雑誌に連載を持っている人で、普通に占ってもらおうと思ったら料金一万円で、それでもなかなか予約が取れないそうだ。ただし私の場合は、本格的に占ってもらったわけではなく、空き時間を利用した、いわば手慰みであった。

それでも驚きの連続であった。身バレを防ぐため、内容は微妙に変えています。

「人の話を聞かないタイプですね」

のっけからソレかっ! (゚Д゚;

「プライドの高さと、その裏返しである自己否定が同居しています」

容赦ないな…当たってるけど…(-_-;

「運勢を好転させるには、外に出歩かなくちゃダメですね。それも近場じゃなくて、遠出したほうがいいです」

わかってるんですけどね、わかってるんですけどね、だけど引きこもりの出不精体質で…o(_ _o

「それから、喋る相手を見つけた方がいいですよ。日常会話じゃなくて、ディスカッションのできる相手を」

それが難問なんですよ。趣味がディープで偏っているから、リアルで同好の士がめったに見つからなくて仕方なくブログで…って、ひょっとしてブログを検索して事前調査してませんか? (^▽^;

これだけであれば、google:バーナム効果 というやつで、誰にでも当てはまりそうな託宣を並べただけではないかと疑う余地があるかも知れない。

だけど、それだけじゃなくて、もっとプライベートな事象を、それも期間を絞り込んでズバリズバリと指摘されたのだ。

具体的なことを何も書かないと、読んでくださる方には退屈でしょうから、一件だけ。来年の後半に、人生に変化が訪れるという予言をもらった。実は思い当たることがあった。去年から何度か、個人特許を書いていることをブログに書いてきた。

個人特許 の検索結果 - しいたげられたしいたけ

特許は申請すると1年半で自動公開される。それがちょうど、その時期だ。ポシャるにせよ(もちろんその可能性が高いが)、万一モノになるにせよ、一時期少なからぬエネルギーを注入してきたものだから、人生に何らかの影響を受けないわけがないのだ。

他にもブログに書いたことのないプライベートな内容を、いくつも当てられてしまった。

 

「なんでそんなことまでわかるんですか?」とダイレクトに質問してみた。占星術というのは数学のようなもので、公式に当てはめると誰でもきちんと答が出せるものだそうだ。ただその公式が複雑で、マスターする人がなかなかいないとのことだった。

うーん、予約して一万円払って、ちゃんと占ってもらいたくなった。残念ながらうちからは本拠地が遠いんだけど。

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滅多にないことではあるが、他の人にはわからないことが、わかっちゃう人はいると思う。

かつて東京大学がジャンケン必勝ロボというのを開発したというニュースがネットに流れたとき、高校時代に「ジャンケンに負けたことがない」と豪語する同級生がいたことを思い出した。相手が何を出すか、わかってしまうとのことだった。やってみると、本当に勝てないのだ。今にして考えると、驚異の動体視力の持ち主だったのだろう。

japanese.engadget.com

 

あと、整体師さんに、内臓が透けて見えちゃうんじゃないかと思うような人がいることも知っている。

足つぼマッサージの先生から、悪いところをズバズバ言い当てられたことを、以前にエントリーにしたことがあった。

www.watto.nagoya

 

しかし動体視力や整体であれば、まだ納得できるような気がする。もちろん本当のところは、わからないけど。

占星術に関しては、どうしたら納得のゆく説明ができるか、見当すらつかない。

占星術が、近代科学よりずっとずっと長い歴史を持っていることは知っている。ニュートンは、本業が占星術師で、物理学(当時の言葉で自然哲学)は余技だったという説もあるそうだ。(追記2へ)

幾何学にフラクタルという概念がある。全体と部分が相似関係にある構造だ。宇宙という超複雑系において、幾何学ではなく意味的な相似関係が、長い研究の結果として見出されているということだろうか? 無理やりそう理屈づけても、何もわかったような気がしないが。

 

今の日本の占星術師で、いちばん有名な人は マドモアゼル愛 氏だろうか? 5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の占い板のデフォルトネームが「マドモアゼル名無しさん」になっているくらいだから。同氏はニッポン放送の長寿番組「テレフォン人生相談」の相談員としても知られている。つかあの番組の相談員で、まともなことを言うのは同氏と法律関係の相談に対する弁護士くらいじゃないのか?

マドモアゼル愛 氏は占い師としていろんな人の相談を受けるうちに、問題の本質は星座ではなくそれぞれの人自身の中にあることが多いのに気づいたと、インタビューに答えて語っていたうろ覚えの記憶がある(ちなみにインタビューしたのはCBCラジオのパーソナリティの つボイノリオ 氏だったはず)。

ヘンな喩えだけど、楽器を練習することにより音感を磨き音楽に対する感受性を高めることができるように、占星術という修業をすることが、人間を見る目を涵養することにつながるのだろうか?

なんとか自分自身を納得させられる説明がつかないかと、じたばたしております。

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ときに、「はてなー」の 北斗柄(id:hokuto-hei)氏は、理系の博士号をお持ちだが、易経ベースの東洋占星術をライフワークとされている(間違ったことを書いていたらごめんなさい)。

東洋占星術から見たら西洋占星術はどのように位置づけられるか、西洋占星術から見たら東洋占星術はどのように位置づけられるかに、ちょっと興味がわいて、ブログ過去記事を検索させてもらった。手に負えないくらいの記事がヒットした (^_^;

確か哲学者の 永井均 氏だったと思うが、一般向けの新書本で、ニーチェ哲学をハイデガー哲学の中に位置づけてみたり、逆にハイデガー哲学をニーチェ哲学の中に位置づけてみたりして、ある程度の体系を備えた哲学は、他の哲学体系を自らの中に包括する力を持つ、みたいなことを書いていたと思う。出典を探しきれていないけど。新書だからそんなに難しいことが書いてあったはずはないが、なるほどそういうものかと思った記憶がある。

占星術においても、ひょっとしたらそんなことがあるのかも知れない。

追記:(10/30)

北斗柄 さんより、かなり詳細な解説をいただきました。ありがとうございました。「易経ベース」など一部に当方の認識誤りがあったようです。すみませんでした。

感謝しつつリンクを貼らせていただきます。

hokuto-hei.hatenablog.com

追記2:(11/2)

すみません、またしても 北斗柄 さんよりご指摘、ご教示をいただきました。ニュートンが占星術師というのは、私の記憶違いと確認不十分によるミスでした。おわびしつつ訂正します。ニュートンが没頭したのは錬金術でした。

hokuto-hei.hatenablog.com

なおケプラーとニュートンに関しては、伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』(名古屋大学出版会) に、次のような記述がありました。おそらく少なからぬ科学史や科学哲学の本には、同様の記述があることと思います。ちゃんと確認する手間を惜しまぬようにしなければ…

 コペルニクスの地動説を改良して予測の精度を飛躍的に向上させた功績はヨハネス・ケプラーに帰せられる。それと同時に,占星術と天文学の関係が最も興味深い形であらわれているのもケプラーの場合であろう。

≪中略≫

しかし彼はまた同時に有力な占星術師でもあった。ただしケプラーにとって占星術はあくまで飯の種だったようで,「占星術は天文学の愚かな娘だがその娘の娼婦稼業で天文学は養われている」と書き残している。

 『疑似科学と科学の哲学』P68

しかし,ニュートンはニュートンで,占星術と並ぶ「ヘルメス的科学」である錬金術の実践家であったことが知られている。ニュートンの遺稿の中にはヘルメス文書のニュートン自身による翻訳と注釈を含めて大量の錬金術関係の文献があり,とても片手間で錬金術を研究していたというわけではない。「片手間」ということでいえば,数学や力学を研究していた期間の方がよほど短く,そちらの方が片手間といえるかもしれない。

同書 P70

引用文中に見える「ヘルメス的科学」「ヘルメス文書」の「ヘルメス」というのは、古代ギリシャで発達した神秘思想である「ヘルメス主義」(同書P67)を意味します。

疑似科学と科学の哲学

疑似科学と科学の哲学