弊ブログでは、他の方のブログやホッテントリを勝手に枕に使わせてもらうことが多いです。今回は、あか男(id:mraka2015)さんの、このエントリーに乗っからせてもらいます。書こう書こうと思いながらぐずぐずしていたら、もう10日前のエントリーになってしまっていた。
どうかご無理をなさらずご養生なさってください。
と言いつつ、自分の子どもの頃を思い出すと、親に持病があったわけではないが、こんなことを言い出そうものなら、血相を変えてド叱られるか、親の機嫌によっては体罰を食らっていたかも知れない。時代は変わったものだ。もちろん今の方がいいに決まっている。
しかし、まあ「アドバイス罪」というものであろうが、ブックマークコメントに投入した通り決して遠出しなくても、ごく近場の、電車で気軽に行けるところでも、一度も行ったことのない街は数多く残っているものだし、そういう所をちょっと調べてふらりと訪れると、案外いろいろ発見もあると思う。あか男 さん向けというより、一般論として語らせてください。
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10日前の弊エントリーに豊橋市を訪れたことを書いたが、実はこのエントリーに書いた後にも、もう一箇所、訪れていたのだ。
「ビッグサンダー」のラッピング広告を施された市電に乗って、現在位置確認のためスマホでマップを見たら、こんな画面が表示された。
スクリーンショットはリアルタイムのものではなく、後から記憶を頼って復元したものです。
画面の真ん中あたりに表示される「龍拈寺山門」というのは何だろう? 読み方もわからないぞ。
気まぐれで「札木」という電停で下車して、マップの場所まで行ってみることにした。こういう気まぐれが許されることが、近場そぞろ歩きのいいところである。
縮尺が小さかったのであろう、電停から現場(?)までの距離は、意外に近かった。ただし初めての場所なので、行き過ぎて後戻りしたりし結構うろうろしたが。
これが「龍拈寺山門」の実物のようだった。「龍拈寺」は「りゅうねんじ」と読むようだ。
こんな説明書きの看板があった。上の写真の門の右下に小さく写っているものだ。
文字起こししてみる。
龍拈寺は吉田山〔よしださん〕と号し、大永年間(1521-27)ごろ休屋宗官〔きゅうおくそうかん〕和尚の代に、吉田城主牧野信成〔のぶしげ〕が亡父古白〔こはく〕追善のため創立したと伝えられ、吉田三ヶ寺に列せられる当地方屈指の大寺院として栄えました。江戸時代の伽藍〔がらん〕は、本堂・御影堂・大庫裏〔くり〕・小庫裏、鐘楼、山門等の堂宇の他に多くの塔頭〔たっちゅう〕を擁していました。これら諸堂宇は宝永〔ほうえい〕4年(1707)の大地震で傾倒したのち再建・修復されましたが、第2次大戦中の空襲で山門だけを残して全焼しました。
山門は、元禄6年(1693)住持となった法運義官〔ほううんぎかん〕和尚の代に建立され、その後、宝永の大地震により傾いていたものを修復したと伝え(吉田山龍拈寺記)、昭和の戦果にも類焼を免れた当山唯一の江戸時代の遺構です。この山門は、単層・切妻造・桟瓦葺の四脚門〔しきゃくもん〕で、軸組〔じくぐみ〕に欅〔けやき〕材を用いた唐様〔からよう〕(禅宗様)を主に、随所に配した絵様〔えよう〕、繰形〔くりかた〕の一部には天竺様〔てんじゅくよう〕(大仏様)の手法も折衷されており、構造や意匠の奇抜さに特色が見られる市内でも数少ない江戸時代の構造物として貴重なものです。
現在、正面虹梁〔こうりょう〕上に月舟宗胡〔げっしゅうそうこ〕(1618-96)筆の「吉田山」の額が掛けられていますが、この額の背後の虹梁上の羽目板にも「吉田山」の刻字があり、月舟筆の額は他の堂宇もしくは前身山門に掛けられていたものを後世になって現山門に取付けたものと解するのが妥当のようです。
豊橋市教育委員会
「吉田」というのは豊橋の古名の一つである。
本堂。確かにコンクリート造りだ。
「薬師堂」だったかな? 山門と本堂の間にあった。三枚上の山門の写真の左手にも、屋根が写っている。中は覗けなかった。
歴史を感じさせる建物はこれだけで、この向かいには幼稚園があった。山門の写真の右手に見えるビルは、塔頭の寺院のようだった。
敷地に墓地もあり、おそらく法事などが頻繁におこなわれているところだろうという印象。観光地ではない。
うちの親の世代が高齢で、お迎えがしばしば来る。叔父筋くらいの法要が相次いでいるので、なんとなく想像がつくのだ(いらんことだがどこでも男は短命だね)。もちろん間違っているかも知れない。
* * *
長くなったので一旦稿を改めます。
前後編二回完結くらいの小ネタ集のつもりで始めたけど、今回のエントリーにはネタを一つしか書けなかった。完結まで何回かかるか現状では見当つかない。
何よりブログタイトルに掲げた「旅情」や「旅行興奮」について、まだ一言も説明してないじゃないか。あかんやん!
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