🍉しいたげられたしいたけ

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雨|日記

マウス二個目、返って来ました

やはり新品と交換。修理明細書に「故障原因:メカ動作不良」と書いてありました。
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李庭植、小此木政夫・古田博司(訳)『戦後日韓関係史』(中央公論社)

著者はアメリカ在住の政治学者。終戦後から1980年代前半の全斗煥政権時代までの、日韓関係の概観で、オリジナルは英語。
韓国独立直後の李承晩政権時代における日韓関係は、交戦状態もかくやと思わせる感情の対立で、朴正煕政権成立後、経済をさきがけに関係改善のきざしが見られたが、1973年の金大中事件と74年の朴大統領暗殺未遂事件をきっかけに、再び一気に冷却する。本格的な関係改善は全政権成立後84年の中曽根訪韓を待たなければならない…文章は学者の書いたものにしては読みやすいが、過酷な事実の連続を追うのは精神的にはつらい。現在の目から見ると「よくぞここまで関係改善が達成されたものだ」と感じざるを得ない。
どこの国との関係もそうだが、双方の利益を最大にするには「協調」以外の解はありえない。それにしても気になるのは、ネット上に氾濫するいわゆる「嫌韓」的言辞が、70年代以前の古い主張をそのまま踏襲している点である。しかもそれが「日本の植民地支配が韓国の教育を高水準に引き上げた」のような明確な誤謬まで含めて、となると、ちょっと気持ち悪い(朝鮮総督府の調査によると、44年の段階で国民学校を卒業したのは7.1%、中学校まで卒業したのは1%未満。本書p43)。経済とか人的・文化的交流とかなんら実社会における実体的な基盤を持たないネット世論の、現実に与える影響を杞憂するには及ばないかも知れないけど、誰か煽ってる奴がいるのかね?だとしたら何の目的で??