
- 作者: 森護
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本朝で言うと藤原不比等の次男にして藤原北家の祖・房前のような、いわば系図上の重要人物と言うべき存在があって、英国王室ではプランタジネット朝末期の王・エドワード三世の王子たち、とりわけ四男のランカスター公ジョン・オブ・ゴーントが重要である。この人からの系譜をたどると、「ばら戦争」で血まみれの抗争を繰り広げるランカスター王家とヨーク王家、そしてテューダー王家の関係がわかる。ジョン・オブ・ゴーントなんて、日本人にとってなじみ深い人名と言えるのかな?まだブラック・プリンス(黒太子)のニックネームで知られる兄のエドワード皇太子の方が、多少は知られているのではないか?
それにしても英国王室の同属相食む抗争は陰惨の一言で、まあ一族同士の醜悪な抗争という意味では藤原摂家にしても徳川将軍家(特に吉宗以降の紀州系)にしても大同小異だろうが、さすがに戦火を交えるまでは至らなかった。現代の英国王室は、日本の皇室を含む世界の王室のモデルとまで言われているが、けだし王制自体がろくでもないものであろう。

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