- 作者: 渡辺照宏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1974/12/20
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
仏陀が出現した時代のインドの歴史的背景を一通り説明して、仏陀の生涯をたどるという記述形式は読みやすくてわかりよいが、おそらくは本書の最重要部分であろう、出家後六年の苦行を経て成道を果たした仏陀が、鹿野苑(現ベナレス)にて五人の出家修行者を相手に最初の説法を行う場面(p95〜102)は、まるで楽器のできない自分が楽譜を読もうとするように、あるいはパソコンなしでアプリケーションのマニュアルだけを読もうとした時のように、読んでも読んでも文字が頭に入ってくれない。そこで用いられている〔八正道〕とか〔四聖諦〕、〔八苦〕、〔五蘊〕などの用語は、高校倫社の授業でも出てくるし、また般若心経にも詠み込まれているものでもあるのだが…(私の実家は真宗であるにもかかわらず、なぜか般若心経は暗誦できる。まあ、わかっていないということは、そんなもんだ(^^;)
- 作者: 渡辺照宏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/06/20
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (21件) を見る