しいたげられたしいたけ

空気を読まない、他人に空気を読むことを要求しない

岡崎市美術博物館に「三河念仏の源流 ―高田専修寺と初期真宗―」というのを観に行く

あいかわらずの仏教かぶれが続いている。
岡崎市美術博物館HPの「開催概要」より。

岡崎市を中心とする西三河は古来真宗が盛んな地域ですが、その始まりは康元元年(1256)親鸞の高弟、真佛・顕智らによる矢作薬師寺での念仏勧進と、その後三河に滞在した顕智による教化とされています(「三河念仏相承日記」)。
この真佛や顕智を中心に発展した専修寺は、親鸞を開祖とする真宗高田派の本山であり、下野国高田(栃木県)を中心に関東より東海・北陸地方へと教えを広め、後に一身田(三重県)に拠点を移し、現在に至ります。
今年は真佛750年忌及び顕智700年忌にあたります。今回の展覧会では三河初公開となる真佛・顕智の坐像や親鸞直筆の書状をはじめ、真宗高田派本山専修寺(三重県)や東海地方の真宗寺院の至宝、約120件を一堂に展示し、親鸞及び真佛や顕智の事跡をたどるとともに、同時期に三河で発展した専海や源海の門流(荒木門徒)、円善を祖とする和田門徒など三河初期真宗の各門流の活動にも焦点をあて、三河真宗の源流を探ります。併せて名号や光明本尊、絵伝、聖徳太子像などを通じて、真宗の信仰と文化を紹介します。本展により三河真宗の歴史と文化について理解を深めて頂ければ幸いです。

実家は真宗でも大谷派なのだが、個人的には宗派の違いはあまり気にしない。浄土宗祖の法然上人も大好きだし。
それより真宗高田派の本山・専修寺が、三重県津市という意外と近いところにあることを、恥ずかしながら長らく知らなかった。三重にはけっこう長く住んでいたのに不覚である。まあその頃は、今ほど仏教に興味がなかったから仕方がないか。現在の住所からでもそんなに遠いわけではないので、次に休みがあるときでも参拝に行こう。

今回の展示物は、わりと地味めで、書や掛軸が多かった。浄土三部経とりわけ阿弥陀経とか、正信偈とかなら、まだわりとわかるのだが、予備知識がない分野はつらい。とりあえず善導の著作にもうちょっと目を通しておくべきか。まあこういうチェックができるのも、展示会に通うご利益のひとつではあるのだが。

その後、売店で…

日本仏教十三宗ここが違う

日本仏教十三宗ここが違う

というのを買っちまった。
「立ち読みしたら最後だ」と思いながら、ついつい…それでも一冊だけというのは、自分としてはまだ抑制した方である。

210ページほどの本文を十三宗でほぼ均等に分割しているため、一宗あたりの分量が少なく読みやすかったので、斜め読みながら一気読みしてしまった。
「○○は△△ではない」というレトリックはよくあるもので、「浄土教は仏教ではない」という言い方があることは理解できる。古くは明恵上人近くは渡辺照宏師のような尊敬おく能わざる仏教者が、浄土教に対して厳しい意見を述べていることも知っている。ただし本書では、他宗の記述中に現れる浄土教に対する言及が、わりと好意的なタッチであったことに、少しほっとしたような気分になった。

追記:
チケットをスキャンした画像が残っていたので貼ります。
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