- 作者: 竹内繁樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/18
- メディア: 新書
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著者によると、量子コンピュータが10年以内くらいの近い将来に実現する可能性は低く、またもし実現したとしてもおそらく特殊なコンピュータとして位置づけられ今のパソコンに置き換わるものではないだろうとのこと(p261)。
ただし量子コンピュータを実現するブレークスルーは、意外なところから出現するかもしれない。例えば本書p49〜にはC60フラーレン分子を用いた干渉縞の実験が紹介されているが、最小のウイルスはC60の5倍くらいの重量しかないそうだ。どの程度の質量を持つ物質までが量子力学的なふるまいをするのかは知らないが、ひょっとしたらウイルスを利用した量子コンピュータが発明されるかも知れない。