しいたげられたしいたけ

選択的夫婦別姓の早期実現を求める

竹内繁樹『量子コンピュータ』(講談社ブルーバックス)

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

量子コンピュータ―超並列計算のからくり (ブルーバックス)

量子力学の本格的な知識がなくても「状態の重ね合わせ」というものが存在すると鵜呑みにしてしまえば、なんとか読み通せると思う。ただし、初めのほうは快調に読み進んでいけたが、多分本書のメインである「第5章 量子アルゴリズム」は、読み通すのに骨が折れた。新しい知識を得るためには支払わなければならない対価であろう。また同章末の「量子フーリエ変換」は挫折して読み飛ばした。そのうち再チャレンジしよう。
著者によると、量子コンピュータが10年以内くらいの近い将来に実現する可能性は低く、またもし実現したとしてもおそらく特殊なコンピュータとして位置づけられ今のパソコンに置き換わるものではないだろうとのこと(p261)。
ただし量子コンピュータを実現するブレークスルーは、意外なところから出現するかもしれない。例えば本書p49〜にはC60フラーレン分子を用いた干渉縞の実験が紹介されているが、最小のウイルスはC60の5倍くらいの重量しかないそうだ。どの程度の質量を持つ物質までが量子力学的なふるまいをするのかは知らないが、ひょっとしたらウイルスを利用した量子コンピュータが発明されるかも知れない。