例によって資産億オーダーのお金持ち情報主の話です。「うちなんかお金持ちのうちに入らない」ということをしばしば口にするので、ちょっと突っ込んでみたら興味深い話が聞けた。
個人特定につながりそうなことは書けないんだけど、これまで書いてきたことをざっと並べると、親から相続した田地に某チェーン店舗を誘致して年間約800万の地代収入を得ており、他にも外国債など多額の金融資産を高利回りで運用している(らしい)。
つまり資産が資産を生む状態にあるのだが、外見はわりと質素に暮らしている。仕事も普通にしているし。トータルでどのくらいの資産を回しているのかは知らないが、私の知っている範囲でざっと概算すると、1億円の資産がだいたい10年で倍の2億円になるんじゃないかな。
結構なことづくめだと傍目には思うのだが、情報主に言わせると、そうした収入は「リスクを負う」ことの報酬として得ていると認識しているらしい。
情報主「考えてもみ?チェーン店が来たということは、チェーン本部があるということだ。なぜチェーン本部は土地の買い取りではなく賃借を選択していると思う?」
私も自営業者だから、土地を取得すると固定資産税がかかるが、賃借していれば経費扱いできることはわかる。
情報主「半分正解だ。もう半分は、やはり固定資産税の問題だが店の採算が取れずに撤退したらどうなるかだ」
固定資産税は、農地と商用地ではヒトケタ違うんだそうだ。情報主の土地の場合、農地だった時には固定資産税は20万円弱だったのが、現在は100万円台だという。もしチェーン店に撤退されると、収入はゼロになり固定資産税だけが情報主の世帯に圧し掛かるのだそうだ。土を入れてコンクリ張った跡地を農地に戻すのは不可能だから、売却するしかないだろうということだ。
そう言えば何を考えていたんだか忘れたが、以前にこんな2ちゃんまとめサイトをブクマしたことがあった。売るにしても買い手がつかなかったとしたら、悲惨以外の何物でもない…
「ジャスコが潰れた田舎ってどうなるの?商店街が復活すんの?」
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4034583.html
情報主「金融商品にしてもそうだ。あれは買うにしても売るにしても手数料がかかる。その割合が馬鹿にならない。客が損をしても得をしても、証券会社は利益が出るようにできているんだ」
金利約5%の外国債の場合、仮に為替レートが一定だったとすると、1年分の金利が証券会社への手数料として消える計算なんだそうだ。
情報主「チェーン本部にしても証券会社にしても、うちのような小金持ちとは比較にならないくらい図体が大きい。図体の大きい者が小さい者に結ばせる契約は、圧倒的に自分に有利なことくらい想像つくだろう?」
現在の日本の資産分布は、おおざっぱに約1億以上を持つ世帯が約1%という覚えやすい数字になっていたはずだが、情報主に言わせると、情報主のところは確かにその1%に入っているかも知れないが、その1%の内部も1%と99%に分化していて、情報主んちは紛れもなくその99%の中に入るだろうとのこと。
フラクタル構造ってやつかそれは…?
私「じゃ、その1%の中のさらに1%という層は、どんなことになっているのだろうか?」
情報主「知らないね」
地主であっても地鎮祭に呼ばれたくらいでチェーン店の経営からは完全に疎外されているんだそうだ。証券会社は言うに及ばす。情報主が強調したのは「自分はプレイヤーではない」ということだった。これは「自分は経営に参画していない」という意味のようだ。
情報主「プレイヤーというならwattoのほうがよっぽど…」
私「じ、冗談!」
私が自分の事業をやっていることを言いたかったのだろうが、しばらくブログに書かなかったけどかつて「本業」と呼んでいた仕事は現在完全に休止状態なのだ。かつて「副業」と呼んでいた方がそこそこだから食ってはいけるのだが。
とまれ、1%の中のさらに1%の層については想像するしかないが、一つ思いつくのは資産が増殖するスピードがさらに速いだろうということだ。情報主のところが10年で倍になるなら、1年とか半年とかで倍にしているとか。
今、日本一のお金持ちは確かユニクロの柳井さんだったと思うが、たぶんそんなふうに指数関数的に資産を伸ばしたのだろう…
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