例によってソフトの使い方に関する自分用備忘メモなんですけど、ちょうど読んだ ふにやんま (id:funiyanma)さんの記事をマクラに使わせてもらいます。
「知の巨人」の異名を持つ佐藤優氏が、大学入学直後に数学知識の不足を感じたため文系であるにもかかわらず高校理系の数学の独習を始めたエピソードが紹介されています。
確かにこういうことは、よほど自覚的かつ主体的な学生でなければできることじゃないと思う。自分の学生時代のことを考えると恥じ入るばかりである。
でもって、よせばいいのに下記の茶々みたいなブコメを投入したら、スターをいっぱいもらってしまった。なんなんだこの恥の上塗り感…
非言語的論理の展開は日常のビジネスに役立つ(佐藤 優) - ふにやんま ー 世界の小所低所からー
学部一年で数学を独学した佐藤優氏も偉いが、訳あって高校理系レベルの数学を五十代半ばで再勉強している私も偉いでしょ( ̄^ ̄) 誰か褒めて。
2016/04/26 11:11
それはともかく数学の再勉強中というのは本当である。こんな本を使っているが、大学初年度や高専向けの教科書として使われているそうだから、「高校理系」よりはちょっと先かもしれない。
30と何年かぶりで復習していると、いろいろな感想が浮かぶ。もっぱら「パソコン使えばいいじゃん!」ということが多い。平均、分散、標準偏差などはExcelに関数が用意されているし、シミュレーションはプログラミング基礎の演習に最適だ。数式操作ソフトを使ってみてもいいかも。しかし三十数年前には、教室に電卓を持ち込むこともできなかったのだ。まあ当時の電卓は、値段が下がりつつあったとはいえ一台数千円くらいしたんじゃなかったかな?
ともあれ手始めに、Wordで数式の清書をしてみようと思いついた。数式入力はTeXが定番だろうが、使ったことないんだあれ。いっぺんに二つの新しいことを勉強しようとするのは、挫折への早道である。
例題として上掲書p16「問4」というのをちょっとだけ改題した、下記の問題の解答を書いてみる。Wordのバージョンは2013、OSはWindows10です。
10本のくじの中に2本の当たりくじがあり、A、B、Cが順に1本ずつ引く。A、B、Cがそれぞれ当たる確率を求めよ。
オリジナルは「20本のくじの中に当たりくじが4本」です。数を減らしたのは桁数を節約したかったからだけだ。
新規文書を開き、「挿入」タブから「数式」をクリックすると、下記のドロップダウンメニューが表示されるので、「新しい数式の挿入(I)」を選択する。
文中に「ここに数式を入力します」というプレースホルダが挿入され、リボンに「デザイン」タブが表示される。
「(1) P(A) =」までは普通に入力すればいい。分数を挿入するには「デザイン」タブの「分数」をクリックして、今回は最もオーソドックスな「分数(縦)」を選択する。
分数の分子、分母は □ をクリックして数字を入力、確定する。これがAが当りを引く確率。
Aが当りを引いたという事象が発生した後にBが当りを引く確率を、PA(B) と表す。文字の下付きは「上付き/下付き文字」をクリック、ドロップダウンリストから「下付き文字」を選択する。
□ をクリックして文字を入力、確定する。
Aの否定すなわちAがはずれを引く事象を、「A」の上に「-」(バー)をつけて表す。「アクセント」の「横線」を使えばいい。
下付き文字に、アクセント記号付き文字を入力することも可能である。下付き文字を挿入して□をクリックした状態で「アクセント」をクリックすればいいだけだった。
あと「記号と特殊文字」を使うと、IMEパッドから入力するより記号や特殊文字の入力が楽だった。PA∩B(C) というのは、AとBが当りを引いた後でCが当りを引く確率である(ゼロだけど
ほぼ完成したところ。結論を言うと、くじを引く順番に関わらずA、B、Cとも当りを引く確率は5分の1で等しい。
この問題では、特にややこしいことはなかった。しかし「あれ、これどうやって入力するんだ?」と思ったケースもないことはなかったので、それを「後編」に書きます。
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