最寄りの私鉄駅前で、月に一回「戦争はイヤだ」スタンディングをやっている。毎月参加しているわけではないが、時事ネタの自作プラカードを作っては都合がつく限り参加しようと思っている。
前回はこちら。3ヶ月前だった。
「働き方改革関連法案(別名 “定額働かせ放題法案” )」の二本柱とされる「裁量労働制」と「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」のうち、前者に関しては、厚生労働省提出のデータに大量の異常が発覚したり、「裁量労働制」のもとで過労自殺者が出ていたことが発覚したりしたため、法案提出が見送りになった。
裁量労働制:966事業所で異常値 厚労省、データ提出 - 毎日新聞
裁量労働制を違法適用、社員が過労死 野村不動産:朝日新聞デジタル
なお「裁量労働制」に関しては、法案撤回後も、こんなニュースが出てきたのだった。
裁量労働制の28歳、過労死で労災認定 システム開発担当 :日本経済新聞
しかし「高プロ」に関しては、法案が国会に提出され、先週金曜日の5月25日には、衆院の委員会を通過してしまった。
法案の基礎となるデータの誤りは、その後も指摘され続けたにも関わらず、である。
「高プロ」の危険性に関しては、ニャート(id:nyaaat)さんの最新エントリーが詳しいので、リンクを貼らせていただきます。記事からのリンクも充実しています。
詳細は上掲記事のリンクを辿っていただくとして、「高プロ」の問題点は、短く言えば…
- 適用される年収制限はいくらでも下げられる
- 過労死認定はむしろ困難になる
ということである。これは本来、誰にとっても他人事ではないはずだ。
だが、世間一般の関心は、必ずしも高いとは言えない。最初の年収制限の1,075万円という数字に、「高い」というイメージがあるからだろうか?
確かに、私個人の立場からすると、はるかに高い数字である。ぜんぜん引っかかりそうな気配もない。
しかし、これが政府のやり方の巧妙なところだと、私は感じる。つまり、分断されているということだ。
私個人に関わる改正労働契約法や改正労働者派遣法は、いつの間にか改正され、労働者にとってとんでもなく不利な状態になっている。すなわち非正規労働者は5年、派遣労働者は3年で「雇い止め」という現実に直面せざるを得なくなったのだ。
しかし「高プロ」や「裁量労働制」が問題になりそうな雇用形態で働いている人は、改正労働契約法や改正労働者派遣法への関心は薄いだろう。誰しも自分が働いている以外の労働形態には疎いものだろうし、制度が細分化、複雑化して専門家でもなければ全体の把握は困難になっている。
かくして、世間が騒がないので気づかないうちに、自分の労働形態に関する法律が、労働者側にとって、とんでもなく不利な形に改訂(改悪)されているという事態が、社会のあらゆる層で、すでに現実になっているように思われるのである。
誰得?
* * *
蟷螂の斧という奴だが、そういう政治に「反対」の意思表示をするために、今回はこんなプラカードを自作した。
自作と言えば、フォロワー6,500人超のツイッター有名人 安保関連法に反対するぼっちの会 @oko_no_g さん製作のプラカも、以前にダウンロードしてプリントアウトしたものがあった。
安保関連法に反対するぼっちの会 @oko_no_g さんのプラカは、4月15日の栄スカイル前安倍政権批判集会 で見かけ、ミーハーにも「私もやろうっと」と思ってダウンロードしたものの、使う機会がなかったのだった。
もうちょっとアクティブにならなきゃと思っている。
今回は「両A面」ということで、「高プロやめろ!」といっしょにクリアファイルに挟んだ。今どき「両A面」なんて言わないか。
集会。Max で参加者15名ほどだっただろうか? 他の参加者にプラカを見せたら、即座に納得した表情を見せてくれた。「またこいつか」と思われたかもだが。
この集会は、参加自由と言うものの、メインは署名集めである。目下は「憲法9条改正反対」の署名を集めている。
いつもながら顔消し失礼します。
右端で見切れている体格のいい男性は市議さんで公人なので、顔消しは必要ないかも知れないが、一応。
ただし、この日、署名に応じてくれた人は、決して多くはなかった。私は毎月参加できるわけではないが、集会は確か36ヶ月続いているとのこと。署名してくれる人がだんだん減るのは仕方がない。
別の方が署名に応じてくださっているところ。
スポンサーリンク