他のブロガーさんのエントリーに便乗して自エントリーを書くことが、たびたびあります。今回は id:h14862010 さんのこの記事に便乗させていただきます。言及、失礼します。
sukinakoto-happy.hatenablog.jp
テレビ東京のドラマで「不適切な表現があった」というアナウンスについて、具体的に何が問題になったかはわからないとしながらも個人的に気になった表現として(中心地の比喩としての)「メッカ」を挙げられていました。
共同通信社の「記者ハンドブック新聞用字用語集第13版」には「メッカは比喩には使わない」と明記されているそうです。へぇ。
ところでメッカを比喩に使うのは欧米起源というのを、どこかで聞きかじった記憶がありました。ちょっと検索した限りでは裏は取れませんでしたが、その旨をブックマークコメントに投入しました。お目汚し失礼しました。
鉄オタ道子、2万キロ 不適切な表現 - 好きなことを知っている人は、しあわせ
ちなみに「メッカ」を中心地の比喩として用いるのは欧米が元祖のようで、少なくとも weblio には "Hawaii is a mecca for vacationing Japanese. ハワイは休暇を楽しむ日本人のメッカだ." という例文がありました。
2022/02/18 12:51
weblio へのリンクです。
メッカを比喩に用いることの適否を論じる力量は私にはありませんが、むかし通っていた英会話スクールでネイティブ講師に "Mecca" を比喩として使ったところ通じたのを思い出したので、それを書いてみます。
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講師はEngland出身で、我々生徒に "England を知っているか?" と質問した。
ご存知の通り日本語でいう「イギリス」はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドから構成される連合王国を意味し、その語感に近い "United Kingdom" あるいは "Britain" ではなく "England" と問うたところに地雷臭を感じないでもなかったが、まあ「知らないわけねーだろボケ」でいいと思う。そうは言わなかったけど。
代わりに "We know a lot."(たくさん知っています)と答えてみた。
そして "abundant of history and abundant of culture"(歴史と文化に豊み、と言ったつもり)に続けて "and somehow cultural MECCAs are always in England."(そしてなぜか文化のメッカはいつもイングランドにありますね)と言ってしまった。通じた。
"tennis; Wimbledon,"(テニス、ウインブルドン)
"horse race; Derby,"(競馬、ダービー:ただし競技名としてのダービーステークスと地名のダービーの関係は一筋縄ではいかなそう)
"ballroom dancing; Blackpool,"(社交ダンス、ブラックプール:映画『Shall we ダンス?』で得た知識)
"university; Oxford and Cambridge,"(大学、オックスフォードとケンブリッジ:このあたりから無理くり感が…)
"museum; Royal British Museum,"(博物館、王立大英博物館:検索すると Royal いらなかったみたい)
"astro observatory; Greenwich, and Greenwich is also the standard of longitude."(天文台、グリニッジ。そしてグリニッジは経度の基準でもあります)
あとゴルフも何かあったと思ったけど具体的な地名を思いつかなかった。あとで検索したら ”St Andrews"(セント・アンドリュース)だった。イングランドではなくスコットランドだったから、思い出せなくてよかったかも。
当時通っていた英会話スクールは、通常レッスンのほかに講師が個別に企画するスペシャルレッスンというのがあった。
後日、この講師が主催で「イングランド文化入門」みたいなスペシャルレッスンをやるという掲示が貼ってあったのを見かけた…
* * *
英会話スクールはあちこち通ったが、思い返すとそんなつもりはなかったのにネイティブ教師におせじを言ったような形になったことが、たびたびあった。関西で言うところの「ヨイショ」というやつだ。ヨイショしたって、こちらには何のメリットもないんだけど。
あたりさわりのない話題を探そうとすると、ヨイショみたくなりやすいのかも知れない。
さきのスクールは比較的若い時に通ったところだが、近年通った別の英会話スクールの話である。私は海外旅行の経験は数えるほどしかないが、以前に弊ブログで何度かネタにした 中欧格安パック旅行 は行った後だった。
レベルチェックだったか自己紹介だったか、ネイティブ講師から「なぜ英会話を習うのか?」みたいなことを訊ねられた。
最近海外に行ったことを告げ "I felt 'Excuse me' were almost magic spells. Because I said these words, everybody stopped speaking their own language and began speaking English.”(エクスキューズミーはほとんど魔法の呪文みたいでした。なぜなら私がこの言葉を口にすると、みんなが自分の言葉を話すのをやめ英語を喋りはじめたから)みたいな説明をした。
まるっきりお世辞じゃないかこれ。当然ご利益はなかったけど。
* * *
こういう傾向があるのは、たぶん私だけじゃないと思う。うんと昔、若い頃にやったグループレッスンで、米国人講師が「好きな食べ物は?」みたいなことを質問した。
参加者(講師以外、全員日本人)は「ハンバーガー」、「ピザ」、「ドーナツ」みたいなファストフードの名を次々に口にした。
講師は「米国の食べ物ばっかりじゃないですか」みたいな突っ込みをした。
私はつい "That's the privilege of you Americans. You can eat American foods all over the world."(それは米国人の特権でしょう。あなたがたは世界中で米国の食べ物を食べられます)みたいなことを言ってしまった。
講師はちょっとはにかんだような表情を見せ「我々は確かに言葉と食べ物で特権づけられている(privileged)」みたいな返しをした。
いつに増して「だから何なんだ」というか結論が不明瞭なエントリーになってしまった。単なる思い出語りってことでご容赦を。英会話スクールは何年か前に主に私生活のごたごたが理由で止めてしまった。そろそろ再開したい気もないことないが、こういうご時勢だからハードル高い。どっか格安のオンライン英会話レッスンがないか、検索してみようかな。
サムネにする画像がないから、ウィキペのメッカの写真がパブリックドメインだったので貼ってみよう。後半メッカ関係なかったけど、ま、いいか。
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