うちの地方は三大都市圏の一つに数えられることがあるが、公共交通網は首都圏や関西圏に比べると見劣りがし、特に放射状の鉄道網はまあ整っているが周辺都市を環状につなぐ交通網は、わりと最近つながった愛知環状鉄道や老舗の名鉄津島線・尾西線の沿線などを例外として一概に貧弱である。固有名詞を出したら地方名を伏せてる意味ないやんけ。
所用あって隣の市のJR駅を使う必要が生じた。うちの市には私鉄(名鉄だ)の駅しかなく、隣の市にはJRしかない。名古屋市内のターミナル駅で乗り換えるか、名古屋市と反対方向にあるわりと大規模なターミナル駅で乗り換えるしかない。経路情報アプリで検索すると、所要時間はだいたい同じだが料金は名古屋市から遠い方が少し安いので、往路はそちらを利用した(ただし乗り換えが1回多くなる
用件は早く済んだ。さあどうやって帰ろうと再びアプリに相談すると、隣の市が運営するコミュニティバスが表示されるではないか。しかも料金100円だって!
コミュニティバスは本数が少ないので使えないというイメージがあったが、表示された出発時間までの待ち時間が鉄道ダイヤの待ち時間とあまり変わらなかったので、乗ってみようと思った。
何より乗ったことのない公共交通機関に乗るのは大好きなので。鉄道、バス、ロープウェイ、リニアモーターカー、人力車問わず。無理やりギャグを言わなくてもよろしい。いやうちの地方の場合、これ案外ギャグではない。
逆光だが駅前に停まっていたコミュニティバスのスマホ写真。もっといいアングルから撮りたかったが、適当な撮影スポットがなかった。
時刻表。出先なのでギガを節約するためpdfをダウンロードする代わりにスマホ写真を撮って保存しました。ブログにアップしたものは画像圧縮してあるので細部は見えないと思います。
うちの市のわが最寄り駅までの便が、右回り左回り合計7本もあるのか! 所要時間は3~40分で、どちらもあまり変わらない。
コミュニティバスのことで始発が遅く最終が早いから通勤には使えないけど、ちょい乗りだったら十分使えそうじゃないか。
その気になれば使えるというレベルなので、気づくのが遅れて損したってほどではないが、今後機会があれば利用させていただこう。市民じゃないけど。
とかなんとか思っているうち、バスが来た。
乗らなきゃ撮れない車内の写真。これやるの久しぶりだな。コロナ禍のせいだ。
料金を入れようとしたら、運転手さんから「3月31日までタダです」と言われた。
上の写真の、料金箱の部分を拡大。
張り紙には
大府ふれあいバス
2023年
1月4日から
3月31日まで
無料
と書いてある。
ありがたいけど、なんでだろう。あとでHPを検索しようと思った。ラッピングのキャラが何なのかも含めて。
順番は前後するが、検索した。「利用促進とともに、昨今の物価高騰による市民生活への負担増を踏まえ」とのことだった。
キャラは「おぶちゃん」と言うそうだ。
乗った感想だが、コミュニティバスのことで「冗談か?」と思うほど細い路地ばかりをくねくねと曲がるコースだった。経路上にプール、公民館、体育館、公園があったから合理的な理由はあるのだろうけど。
夢の中でバスや電車に乗ると、どこへ連れていかれるかわからない奇怪なコースをたどるものだが、その感覚に似ていた。そんな夢見るの私だけ?
夢と言えば、夢の中でエレベーターに乗ると乗ったエレベーターが水平や斜めに走り出すのって、私だけ? 話がとめどなくズレるな。
そんなでもし自分で車を運転したら10分そこそこで行けてしまう距離を、40分ほどかけてのんびりゆっくり目的地にたどりついた。どうせ予定が早まって時間に余裕があったのだから、それで構わない。それに真冬にしては天気のいい日だったので、遠足みたいに心がウキウキして楽しかった。
車窓の写真も撮っとけばよかった。そういうことは、あとになって気がつく。
最寄駅のロータリーに到着したら、時刻表が表裏2枚掛けられているのに気づいた! こんなのあったっけ? なかったわけないが、意識しないと気づかないものだ。
自分用に撮ったものを圧縮してアップしています。よってまたしても解像度悪いです。
内容を見たら、隣の市にはJR駅が2つあり、それぞれ日に7本出ているではないか!
右回りと左回りがあることも、どちらでも所要時間あまり変わらないことも、今回利用した路線と同じだ。
1駅しか違わないのだから、もしJRに乗りたくなったら、ますます使うっきゃないってことだ。ますますなぜ今まで気づかなかった?
ただし始発が遅い&最終が早いという問題は、依然として残るな。
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