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渡莉鴉@Ra_jasmine_ven さんの「謎」に挑戦してみる

ツイッターのFFさんのお一人である 渡莉鴉@Ra_jasmine_ven さんが、たいへん興味深いnoteを書かれていました。タイトルにある通り、怖い話が苦手な方には閲覧注意かも知れないです。

note.com

私は著者さんがご自称される以上の霊感ゼロ人間ですので、このnoteはもっぱらミステリでいわゆる「日常の謎」と分類されるジャンルの物語として拝読しました。

そうしたら、私なりの「説明」が思い浮かびました。一部はブックマークコメントに投入したのですが、100文字ではつぶさに書くことができないので、自ブログのエントリーにします。

著者さんは神職であると同時に物書きでもありますから、僭越ながらご参考になるのではということで。反面教師であっても構いません。

そんなでカテゴリーはちょっと迷って「創作」にしました。

 

noteのあらすじは、次のようなものです。

著者さんの奉職される神社の人形供養に、いくつかの箱を抱えた男性がやってきて「ある人から厄除けをしたほうがいいと言われた」と言いつつ申し込みをされました。

その男性は、とても丁寧に礼拝されました。

著者さんが箱の中を改めると、ビシャビシャに濡れて黒カビに覆われた、首のないお雛さまが出てきた、ということでした。

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一読して、即座に私はこの男性もしくはこの男性のご家族が、激甚な自然災害の被災者であると想像しました。そしてその旨を、上掲noteのブックマークコメントに記入しました。

水害系の被災現場を目にした経験がある者は、雛人形に限らずあらゆる人工物が、容赦なく水に濡れ、やがてカビに覆われ腐食してゆくさまを見ているはずです。いや地震など他の災害であっても、雨露を避ける手段が失われたのであれば、同じ現象が進行します。

 

ブコメに書ききれなかったことを書きます。人形に頭部がなかった理由です。あくまで私の想像であることを、再度お断りします。

人形の頭部は、比較的、水濡れに強い素材でできていたと仮定します。

現代ではそのようなことはできませんが、古いものであれば象牙のような素材だったかも知れません。

そしてもう一つ、その容貌が、とても美しかったと想像します。

私の妄想は、男性の大切なご家族にそっくりだったのではないかとまで飛躍します。男性はそう思っていたのではないかと想像します。

 

人形が被災したとき、男性は真っ先にその修繕を強く望んだでしょう。しかしそれは早い段階で断念せざるを得なかったと思われます。

 

次に男性の考えたことは、比較的ダメージが少なかった人形の頭部だけを保存し、胴体とりわけ衣裳を新作できないかということだったと、私は想像します。

そして信頼できる人形師を探し、相談したのだと考えます。

人形師は、男性の申し入れを受諾します。男性は、人形の胴体をどうしたらいいか、人形師に相談したと思われます。

 

私の想像では、男性に供養を勧めたのは、占い師でも霊媒師でもなく、人形師だったと思います。もし仮にそれが占い師や霊媒師であっても、大きな問題だとは思いませんが。

 

ここまで想像を巡らすと、この物語は決して *怪談を恐れるようには* 恐れるべき事態ではなかったと私は考えますが、いかがでしょうか?

そしてブコメに書いた、男性は著者さんの奉職される神社に、そして祈祷を受け入れてくれた著者さんに、深く感謝していたに違いないという私の想像も、受け入れてはいただけないでしょうか?

男性になり代わり、私からも著者さんにお礼申し上げたく存じます。ありがとうございました。

どの職業にも役割がありどの職業も尊いですが、著者さんはすばらしい職業に就かれました。

 

ここから先を記すことは、私にとってつらいことです。

むしろ恐ろしいのは、男性の大切なご家族が、どうなったかと想像することです。その恐怖は「怪談の恐怖」とは性質を全く異にするものです。心的外傷(トラウマ)と表現したほうが適切かも知れません。

激甚な自然災害のニュースは、おびただしい悲劇の報道を伴います。それを避けることはできません。この列島に住む者の誰も他人事ではないのです。

私にできることは、どうかこの男性の大切なご家族が、ご無事であってほしいと祈ることだけです。