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大阪・関西万博のリング型大屋根はありふれた平凡なコンセプトじゃないだろうか

2025大阪・関西万博のメイン施設であるリング型大屋根の高額な建設費に対して、各メディアから批判的な記事が寄せられている。

smart-flash.jp

www.nikkan-gendai.com

www.nikkan-gendai.com

日刊ゲンダイ、リングに限らず万博批判多いよね。

 

www.mbs.jp

おいおい、今度は安全性に問題が出てこないか?

 

大阪・関西万博に関しては、大阪府市で責任を取れる範囲内であれば好きにやってもらえばいいと言いたいところだが、そうとばかりも言っていられない報道も聞こえてきて気になるところではある。

www.tokyo-np.co.jp

digital.asahi.com

 

ところで万博の目玉とされるリング型大屋根に関して、あまり他人の言ってないことを言いたくなった。

11月29日付拙記事を書いているとき、頭の中にあったが書かなかったことだが…

www.watto.nagoya

円形構造物というのは、すでに全国に多数存在するありふれた平凡なコンセプトじゃないだろうか?

 

上掲拙記事にリンクを貼った「のの字な道」さんは、びっしりとピンを刺した「円形歩道橋・螺旋階段歩道橋 - Google マイマップ」というのを公開されている。

「のの字な道」さんの記事の中では、大阪にある「阿倍野歩道橋」が目を引いた。不規則な形状の屋根の写真が、何枚か掲載されていた。

rasandroad.com

同記事によると "abenoの「a」を模したデザインが採用されることになり、少し歪な円形歩道橋になった" とのことである。

 

11月29日付拙記事同様、Googleマップを参照したくなった。

「ハルカス300展望台」という文字の上あたりに見えるのが阿倍野歩道橋であろうが、ありゃりゃ、他にも丸っこいものが2つも見えるぞ?!

 

左下の google:あべのキューズモール を検索してみた。「あべのキューズタウン」というショッピングモールの一部で、円形の部分は「スカイコート」と言うらしい。3層の屋根付き歩道のようだ。

ja.wikipedia.org

 

スカイコートの写真は、こちらの記事がわかりやすかった。

saitoshika-west.com

 

右下はマップを拡大して調べたところ google:あべのHoop というファッションビルで、公式サイト中のフロアガイドによると5~6階が円形になっているらしい。

www.d-kintetsu.co.jp

 

タイプは違えど、阿倍野周辺に円形の構造物が3つもあるわけか。

ごめ! 頭に浮かんだ率直な感想を言っていい?

大阪人、どんだけ円形が好きやねん!?

いや「大阪人」と雑なカテゴリー化するのは間違っていてやるべきではないが。

 

ただし11月29日付拙記事に書いた通り、円形構造物は俯瞰できると趣きが増す。と言うより実用すると微妙に遠回りになることが視覚化されるので、全体像が見えなければ楽しさが半減する。

とすると、あべのハルカス展望台が格好のビューポイントになるから阿倍野に集中したのだろうか? ハルカス行ったことないから本当に見えるかどうかは知らないけど。

 

ところで検索ワードを変えて関連ページを探すうち、梅田スカイビル空中庭園というのも見つけた。ここは他地方の住人である私でも「そう言えばそういうところがあった」と思い出せるほどには有名のはず。

ここも上空から見ると、こんなきれいな円形だったんだ!

見下ろされるのではなく見下ろすのもまた大いにアリだと想像される。やはり行ったことないけど。

 

ただし、こんなところが入場無料ってことはあるまい。いくらだろうと思って検索した。公式HPによると「大人1,500円/小人700円」とのことだった。

www.skybldg.co.jp

 

えっ、大阪・関西万博の入場料いくらだっけ? 検索したところ、大人7,500円。ただし料金体系は、たいへん複雑だった。

表にまとめた日経の記事が、わかりやすかった。

www.nikkei.com

しかしどう転んでも、どの年齢帯でも、大阪万博より空中庭園の方が安いことに間違いはなかった。

「万博と空中庭園は違う」? もちろん! そしてどこがどう違うか(立地であるとか)いろいろ考え合わせると「空中庭園のほうがコスパがいい」という結論が強化されるだけのように思えた。

 

俯瞰の話をしたので一例として、万博リングはどこからも見下ろされることもどこも見下ろすこともできなさそうだ。

辛うじて、かつて万博のもう一つの目玉に数えられた「空飛ぶクルマ」が実現すれば見下ろすことはできると思ったが、タイミングいいんだか悪いんだか黄信号が灯ったという報道が飛び込んできた。少し前からスケジュール危ないと言われていたけど。

www.yomiuri.co.jp

digital.asahi.com

仮に間に合ったとしても、首都圏で実現している google:小型ヘリコプターのチャーター代 を参考にすると、利用料金はかなり高額になることが予想される。人ひとり運ぶのに必要なエネルギーは、ヘリでも空飛ぶクルマでも大差あるまい。

 

ごめ! 頭に浮かんだ率直な感想を言っていい?

大阪人アホちゃうか!?

いや「大阪人」がいけないのではなく、万博を推進してきた人たちがいけないのだ。そこのところは、はっきり区別しなければならない。

そして万博を推進してきた人たちは、強い言葉を使って他人を声高に批判してきた人たちと大いに重なる。彼らが批判されなくていいことにはなるまい。

とは言え大阪・関西万博に関しては、「成功した」と強弁するための施策もまた次々と打ち出されているようである。小中高生の修学旅行の目的地が万博に変更されるとか。そして、その手の理屈を捏ねることに関しては、いたって得意な人が多くない?

 

大阪・関西万博は、大阪IRすなわち日本版カジノへの布石である。万博は一過性のものである。だが私の個人的見解では、日本版カジノこそ言い訳のできない大失敗に陥る可能性が極めて高いと考える。一時しのぎが効かないのだ。

カジノ解禁はすでに多くの国で実施され、実は世界中でレッドオーシャン市場である。そして後発でカジノを成功させた国は、限られている。アジアでの先行事例として韓国やシンガポールのカジノのデータを見比べれば、素人が検索で知りうる範囲でも「あ、こりゃダメだ」というエビデンスが数字込みで示せるのである。

これも一例だけ。両国のカジノが隣接する空港は押しも押されもせぬ国際ハブ空港であり、残念ながら関西国際空港は太刀打ちできない。しかも地下鉄が直通だよ!(空飛ぶクルマは地下鉄代替案のような気がする

小中高生をカジノに動員します? 冗談ですよ、念のため。

 

実は日本版カジノの話題についても、材料を集めて自ブログを書こうとしたことがある。だが本職の専門家たちがとっくにやっているはずのことであり、また彼らがそのことに気づいていないはずはないと思って中断中である(読売グループがある時期から万博に距離を置くようになったのは、その傍証たりうると思っている

でもちょっと書いてみようかな。今回の主題からは外れるから、稿を改める必要はあるけど。

www.sankei.com

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