しいたげられた🍄しいたけ

#あらゆる戦争に反対します

【創作】転生したら親鸞だった?(3)第1景【現代編】猪飼家のマンションにて(3/6)

目次 各「その1」のみ クリックで詳細表示

(1) 第1景【現代編】猪飼家のマンションにて(1/6)

(7) 第2景【鎌倉編】車借・捨六(1/6)

(13) 第3景【鎌倉編】馬借・欠七(1/2)

(15) 第4景【現代編】個室病棟にて(1/2)

(17) 第5景【鎌倉編】ボクの無双(1/2)

(19) 第6景【鎌倉編】被差別集落(1/4)

(23) 第7景【鎌倉編】霊感商法(1/5)

(28) 第8景【現代編】ボクシング

(29) 第9景【鎌倉編】地頭・稲田(1/2)

(31) 第10景【現代編】哲学者

(32) 第11景【鎌倉編】心霊教ふたたび

(33) 第12景【現代編】裵〔ペ〕デスク

(34) 第13景【鎌倉編】刺客

(35) 第14景【現代編】守衛

(36) 第15景【鎌倉編】大団円(1/4)

(40) 第16景 鎌倉編の後始末

(41) 終景 現代編の後始末(1/3)

新着お目汚しを避けるため、日付をさかのぼって公開しています。前回はこちら。

watto.hatenablog.com

 

道大「タイムスリップに関しては、地球の自転速度をAIに尋ねると赤道周約40,000kmを24時間で一周するということで時速約1,700km、秒速約465m、公転速度はもっと速くて時速約11万km、秒速約30km、さらに太陽系は銀河を秒速約240kmで大公転していて、さらに銀河系はアンドロメダ方向に移動していて、銀河系、アンドロメダ系を含む宇宙全体は膨張していてと、どうやって元の地上に着地するのか昔からずっと疑問でした」

真琴「ネガティブに関しては、人のこと言えないでしょ」

裵「タイムスリップではなく瞬間移動だが、手塚治虫の古いマンガには原子核同士がぶつかって核爆発が起きるシーンを描いたものがある。筒井康隆の短編には、人間同士が融合してしまうというのがあった」

真琴「古典的なタイムパラドックスもあるし、うちのはそういうところにこだわりたがるから、サラッと流すとするなら転生モノのほうが楽なんでしょうか? 」

 

道大「むしろ異世界転生モノのほうが、暗黙の了解としている前提にまともに向き合おうとしたら大変だよ」

裵「ズバリ "死" か…」

真琴「…」

道大「プラトンの『パイドン』からハイデガー『存在と時間』に至る "死" の精密な哲学的分析はボクの手に余りますが、死が怖くてたまらない若年層の読者なら、一定数いると思います」

裵「身も蓋もなく言ってしまうと "なんとなくわかった気にさせるテクニック" だな。本当にそれで "わかった" ことになるか、さだかでないが」

道大「ええ、どんな動物だって命の危険を感じると逃げるように、死は怖くてあたりまえです。ただしそこに "死んだ自分を考える自分もいなくなってしまう" → "それを考える自分もいなくなってしまう" みたいな無限後退も一体化していることがままあって、それを切り分けるだけでも救いを感じる読者はいるんじゃないかと」

真琴「"イマジン ノー ヘブン" とは、ちょっと違うか…そういえばキリスト教やイスラム教には輪廻転生の概念がないから、日本の異世界転生というジャンルは、受け止められ方が違うって聞いたことがあります」

裵「それが英国の短編作家サキには "Laura" という輪廻転生をテーマにした小品があって…ネットですぐに読めるからURLを送ろうか」

道大・真琴「お願いします」

https://www.eastoftheweb.com/short-stories/UBooks/Laur797.shtml

 

真琴「ありがとうございます。手塚治虫『火の鳥』や三島由紀夫『豊饒の海』を、思いっきり圧縮したようなショートショートですね」

道大「えっ、もう読んだの? さすが英文科卒」

真琴「機械翻訳を」

道大「なんだ」

真琴「中ほどのラルワース卿という登場人物の "西洋でさえ、輪廻転生という考えはあまりにも頻繁に見られるので、それを狂気と片付けることは難しい" という言葉は印象的ですね」

裵「詳しいことは知らないが、イスラム教にもアラウィー派やドゥルーズ派など輪廻転生を信じる少数派があるという。ましてやフィクションであれば "文化の違い" ということで、どこの国の読者もある程度は柔軟に受けとめてくれるんじゃないだろうか」

道大「いっぽうで『ドラゴンボール』のミスター・サタンがキリスト教圏の海外版では別の名前に変えられていたり、こちらの方面も深堀りすると興味が尽きないですよね」

(この項続く)

※リアル作者注:

アラウィー派とドゥルーズ派 (ドルーズ派) に関しては、ぐぐったところ今年5月と新しめの解説記事がヒットしたので、自分用にブログカードを貼ります。

news.yahoo.co.jp

 

「死を分析するには、まず生 (存在) を分析しなければならない」ということで、「死をめぐる無限後退」は「我々の存在のあり方自体に起因する "無限後退に陥りやすい" という特徴の、発現の一つ」ではないかと、この一連のエントリー中に書いたような気がしたが、確認したら書いてなかった。

「我々の存在のあり方」というのは、短く言えば「我々はクオリアと短期記憶の複合体として存在している」→「そのうち短期記憶機能は "自分が存在する" という認識そのものも対象にする」ということである。

watto.hatenablog.com

 

太陽の移動速度には、さらにラニアケア超銀河団とかグレート・アトラクターとか、ものすごいものが関与しているみたいです。

www.youtube.com

追記:

続きです。

watto.hatenablog.com