しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

白川静(監修)、山本史也(著)『神さまがくれた漢字たち (よりみちパン!セ)』(理論社)

神さまがくれた漢字たち (よりみちパン!セ)

神さまがくれた漢字たち (よりみちパン!セ)

話題になっているニコニコ動画
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が面白かった。
ヘンな漢字は私も嫌いじゃない、つか大好きである。それで刺激されて、何か読んでみようと思って本書を手にとってみた。
ただし期待したものとは少し違った。本書には難解な漢字はあまり出てこない。どうやら本書は、漢字の語源を甲骨文字までに遡って解明した白川静氏の業績を紹介することを主目的とした本らしい。本文中に「白川先生」と監修者の名前が「先生」という敬称つきで出てきたりして(p60他)面食らったが、そのように考えると腑に落ちる。そしてその白川氏の業績というのは、この分野における古典中の古典である後漢の許慎の著した『説文解字』以来の定説を覆すものであるようなのだ(p27〜)。
説文解字』という書名にかすかに記憶があった。『漢字と中国人―文化史をよみとく (岩波新書)』に登場した書名である。悲しいかな私の場合、ある場所で仕入れた知識と別の場所で仕入れた知識が、すぐには結びついてくれない。多くの場合、バラバラのまま忘却の彼方に沈んでゆく。どんな文脈で言及されていたのか『漢字と中国人』読み返してみようっと。再読していれば本は増えない。と言いつつ、今日もamazonから新刊が10冊ほど届いたのは内緒だ。