しいたげられたしいたけ

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一行書評

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

新刊ではないが

  • 北村薫『空飛ぶ馬』(創元推理文庫)
    • この作家を今まで未チェックだったのは不覚!
    • まんぷくやさんのブログでウミガメ関連の記事をたどっているうちに、同書収録の短編『砂糖合戦』に関する記述を読んで、自分も読んでみようと思った。
    • 「老教授の夢に現れ切腹する戦国武将の古田織部」(『織部の霊』)「紅茶に砂糖を何杯も何杯も注ぐ少女」(『砂糖合戦』)「駐車場に停めた自動車からシートカバーだけが盗まれる」(『胡桃の中の鳥』)「夜の公園に現れる《赤頭巾》」(『赤頭巾』)…謎の部分だけを取り出すといかにもウミガメ的だが、私としてはウミガメの問題の元ネタには決して使いたくないと思った。これらの謎はリアリティあふれる主人公「私」の生活の記述の中に埋め込まれて光彩を放つのであって、元の物語から引き離すのは生木を裂く行為のような気がしたからだ。
    • (これは単純に私がそう感じただけであって、誰か他の人が出題するのであればもちろんおとなしくROMるつもりだけど(^^;)
    • おーし、同シリーズの既刊、一気読みするぞーっ!

追記:(12/20)
なーにが一気読みだ、もったいない、と自己突っ込み(-_-;
推理小説のオチを早く知ろうとするのは、落語のサゲだけを聞こうとするようなものではないか、とシリーズ第二集『夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)を読了して。もっと過程を楽しまなくちゃ。ディテールがいいのだ。特に、ときおりキラリというかズキリというか、作品をよぎる「悪意」がいいのだ。これが作品世界にえも言われぬリアリティを与えているのだ。
そんなわけで「謎」の部分の抽出は、以後は慎みます(つか最初っからやるべきではなかった)。
追記の追記:
「女子大生のワトソン役」というと即座に想起するのが森博嗣の西之園萌絵で、「文科系と理科系」とかさまざまな比較ができそうだけど、今やると一方をボロクソに書いてしまいそうだからやめとこう。
追記の追記の追記:
今気づいた。「西之園萌絵」のはてなキーワード、優しくねーなー(^^;
それでも2ちゃんねるミス板の専用スレに比べればマシだけど。

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)