しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを求めない

浅田次郎『プリズンホテル〈4〉春』(集英社文庫)

プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)

プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)

文句の言い収めである。主人公へ。
女子どもに暴力を振るうなっ!とくに
子どもを虐待するなっ!
まったくどうしようもない奴であるが、最終巻ではその主人公が日本の最高権威とされる文学賞にノミネートされる。しかも二作品がいっぺんに。
ところがその作中作のあらすじを読む限り、どうしてもこれが主人公以外の登場人物たちを熱狂させるほどの名作だとは思えないのである。本シリーズには超一流のプロフェッショナルが次々と登場する。例に漏れず本書にも、52年間(!)刑務所に入っていた伝説の博徒をはじめ、僻地教育に半生を捧げた教師、役には恵まれないが実力は折り紙つきの性格女優など、すごい人物が次々と登場する。作者は作家なのだから、本業の文学ぐらい「本物」を登場させられないでどうする…と考えて、自分の考えの滑稽さに気づいて思わず吹き出してしまった。
本物は目の前にあるではないか!
『プリズンホテル』シリーズが気に入らないのなら『蒼穹の昴(1) (講談社文庫)(4)』を読み返せばいい。あれは間違いなく「本物」の文学だ。あるいは『鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)』を、あるいは『壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)』を…
おっとしまった、『壬生義士伝』はまだ読んでいなかったんだ!吉村寛一郎のエピソードは知っていたし、映像化されたものをテレビで観たこともあったから知ってるつもりになっていたけど、読まなくちゃ…
追記:
昨日、メーカに修理に出していたパソコンが戻ってきたと電話があった。今日は夜の部のお客さんがいなかったので(泣)、大須のパソコンショップまで取りに行った。
ついでに文庫本を何冊か買って帰ろうと思った。
大須って、普通の本屋ないのか!?
三洋堂Σ(シグマ)があるのは知っている。コンピュータ関係の技術書が豊富に置いてあるので重宝している。しかし普通の文芸書は扱っていない。
地下鉄上前津駅の近くに一軒、新刊書店があったのを思い出したので足を運んでみたら、みごとにマンガとアダルトの専門店になっていた。
栄あたりまで足を運ぶしかないかな、と諦めて歩き始めた。途中でロフトに紀伊國屋が入っていることを思い出して、希望の品をゲットできた。閉店5分前だった。
あとで考えたらPARCOにも書店が入っていたはずだが、どっちが近かったか微妙ではある。ま、いいか。
蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)