
- 作者: 富山太佳夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 新書
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ただしこの本は、タイトルから期待されるところとは違って、私にはあんまり笑えなかった。高尚過ぎるんです。例えばパロディを論じた第5章で、著者は、英国最大の詩人の一人ミルトンの宗教詩より「ただその場に在りて待つ者もまた仕う」"They also serve who only stand and wait."という一節を紹介し(p172)、それが二十世紀において、ドイツのロンメル将軍と戦ったモンゴメリー元帥のスピーチ「生きてここにとどまることができないなら、死してここに踏みとどまる」"We will stand and fight here."によって踏襲されていると主張する(p178)。
うーむ、と唸ってしまう。でも、笑えますか?