- 作者: 田中克彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: 新書
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エスペラント誕生後も言語学者は概してこの人工言語に対して冷淡または批判的なことが多いのだそうで、著名なサンスクリット学者・仏教学者であるマックス・ミュラーがエスペランチストであった(p123、190他)のは例外に属することらしい(仏教関係の本を読んでると、マックス・ミュラーの名はしょっちゅう出てきます)。著名な英語学者であるイェスペルセンが、ノヴィアル(Novial)というエスペラントの改良案を発表している(p40、88〜91、190〜191他)というのも、やはり例外の部類らしい。ただしこのことによってイェスペルセンは、「分派行動」ということで、いたくエスペランチストたちの恨みを買ったそうであるが。