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本読みのわがまま

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慶応2年から平成29年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
関連の話をもう一つ。
明治大正期のベストセラーを見ていて、倉田百三『出家とその弟子』が、なぜか矢も盾もたまらず読みたくなった。
元ブログにはところどころに国立国会図書館近代デジタルライブラリーへのリンクが貼ってあって、『出家とその弟子』も写真版が読めるようになっている(ブログ主さんに感謝m(_ _)m)。
献辞
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=42021353&VOL_NUM=00000&KOMA=2&ITYPE=0

此の戯曲を信心深きわが叔母上にささぐ

エピグラフ
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=42021353&VOL_NUM=00000&KOMA=3&ITYPE=0

極重悪人唯稱佛。我亦在彼攝取中。
煩惱障眼雖不見。大悲無倦常照我。
            (正信念佛偈)

「極重の悪人よ、ただ仏の御名を称えなさい。私もまた例外ではありません。煩悩に遮られて目には見えなくても、大いなる慈悲は倦むことなく常にわが身を照らしているのです」の意で、すんません、私が仏教に大ハマリするきっかけになった文句です。
読みたくなって購入したのはいいがまだ手をつけていない本は山をなしているというのに、いつもの悪癖である。
ネットでタダで読めるとはいえ、ディスプレイ上で一冊の本を読みきる自信はない。
Amazonで調べると『出家とその弟子』は岩波文庫と新潮文庫から出ている。岩波版(asin:4003106717)567円。新潮版(asin:4101059012)420円。まあ普通だったら新潮版を選ぶよね。
近所の書店に置いてあったら買おうと思ってふらりと立ち寄ると、幸いなことに両方とも置いてあった。
新潮版を手にとってパラパラとページをめくると、あろうことか献辞とエピグラフが省略してあるではないか!
岩波版を確認すると、両方ともちゃんと載っている。
ためらいもなく岩波版を購入する。
これが本読みのわがままつ〜か、こだわりというものである。

出家とその弟子 (岩波文庫)

出家とその弟子 (岩波文庫)