しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを要求しない

今年の年末年始も郵便局でバイト

例年のことだが、年末年始は本業も副業も仕事がほぼ途絶する。
で、今年も郵便局のバイトに応募した。死ぬほど安い時給でも、確実に時間をカネに換えられるっつーのは貧乏人にとってはまことにありがたい。
去年は「外務」と言ってスクーターに乗って郵便物を配る仕事をした。ちょっと寒かったけどそれなりに楽しかった。
面接に行ったら、担当者さん曰く「今年は外務はあまり採りません。内務をお願いすることになると思います」と言われた。何でもやるつもりでいるけど、内務は外務より時給が安い。また収入が減るのか。ぶつぶつ。
なお福耳先生のブログ経由で知ったのだが、外務のバイトを減らしたのは、こういうことらしい。
「変わってきた郵便局 - 日経ものづくり - Tech-On!」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20090407/168447/

 以前に遅配などが問題になった,年賀状の配達でも工夫をしたそうです。以前は臨時に雇った方に配達をお願いして,「本丸はおれたちが守る」って正社員組が内勤として残っていたそうです。「でも考えてもみてください。内勤の作業なら自動化・標準化がしやすい。ということは,初めて作業を担当するアルバイトの高校生と正社員の間で,生産性の差って意外に表れにくい。ところが,配達は大違いです。どう配るかというルートの工夫はもちろん,郵便受けの前で自転車やオートバイを正確にキュッと止められるかなど,熟練者と初心者の差が歴然としています。郵便受けの前を行き過ぎちゃうと,少し戻ったりバタバタして全然時間が違っちゃう。この場合,極端に言えば,正社員は全員外に出て,本丸は臨時の方にお願いする方が正解です。これで,混乱が収まったらしい」(藤本氏)。

なるほど!実感としてわかるわ、これ(^^;
で、今年は何をやっているかというと、時あたかもasahi.comに名古屋ローカルのこんな記事が。
「もう書きました? 年賀状の仕分け、大忙し」
http://www.asahi.com/national/update/1227/NGY200912270006.html

 今年も残りわずかになり、年賀状の仕分けが最盛期を迎えている。アルバイト約340人が24時間態勢で作業をしている、名古屋市西区の日本郵便名古屋支店でも25日、仕分けに追われていた。
 同支店の担当区域は人口約21万人で、約670万枚の年賀状を引き受ける。作業は、手作業と機械との分業。まず、はがきの種類を手作業で分けた後、「区分機」と呼ばれる機械に通し、地域ごとに仕分ける。区分機は1時間に3万通を処理する能力があり、読み取れない残り1割を、再び人の手で仕分ける。

記事中の「はがきの種類を手作業で分け」るのが、今年の仕事である。年賀状と通常郵便、社製はがき(昔で言う官製はがき)と私製はがきをより分ける。それから郵便番号が書いてないものや、機械を通らない折り紙やもこもこのシールが貼り付けてあるはがきを取り除ける。
一番大事なのは、「市内」と「市外」をあらかじめしっかり分別しておくことだそうだ。
記事には「区分機」の処理能力は1時間に3万通と書いてあるが、郵便番号の判別だけなら1時間に5万通の処理能力があると、オリエンテーションで郵便局の責任者が言っていた。
で、この区分機を一分一秒でもより長く稼動させることが、トータルの作業効率を上げるキーポイントなのだそうだ。
なんとなく戦車の回りを固める歩兵を連想したぞ(^^;
ちょっと面白いなと思ったのは、「市外」の中に「市内」が混じっているのはかまわないが、「市内」の中に「市外」を取り残しておくのは、たちまち遅配につながるのでよくないと言われたことだ。
「市内」も「市外」も、同じ区分機を通す。ただし「市外」は出て行く先の郵便局単位に区分けを行い、「市内」は配達区分ごとに区分けを行う。
「市外」に「市内」が混じっていれば、自分の郵便局宛に区分けされるだけである。
「市内」に「市外」が混じっていても区分機は当然はじいてくれるのだが、輸送に時間のかかる「市外」の区分け作業の方が優先されているので、「市内」に混じっている「市外」が郵便局を出てゆくのはその分だけ遅くなるのだそうだ。
だから「市内」の中に混じっている「市外」は見逃さないようにしなければならないが、「市外」の中に混じっている「市内」は、一枚二枚なら人手でより分けていては、かえって効率が落ちる。処理能力1時間3万通だか5万通だかの区分機に任せたほうが、よっぽど早いとのこと。
でも頭ではわかっていても、「市外」の中に混じっている「市内」を見つけたら、ついつい取り分けちゃうのである。『日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)』(名著です!)言うところの「オーバースペック」という奴かも知れない。
オーバースペックと言えば、ポストから回収されてくる年賀はがきは、もちろんバラバラに投函されているものも少なくないけど、むしろ目につくのは、宛先別に輪ゴムで束ねられたり袋に入れられたりしているものである。しかもポストに投函する段階では「市内」「市外」以上の分類は意味がないのだけど、「県内」と「県外」とか、あと隣接する名古屋市向けが圧倒的に多いので「名古屋市向け」というのを別にまとめてくださっている方もいる。
そういうものは「市外」にまとめ直すしかない。ちょっと申し訳ない気分。

日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)

日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)