🍉しいたげられたしいたけ

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朝日新聞の「売れてる本」すごくね?

正確には批評家の佐々木敦という人がすごいと思う!ミステリの書評なのだが、まず絶対にネタバレをしない(当然っちゃ当然か)。しかし、面白そうなところを実に巧みに切り取って薦める。そして紹介する本にハズレがない!
今日の朝刊では綾辻行人の『奇面館の殺人』を紹介していたが、またしても読みたくなってしまったではないか。
つか佐々木敦という名前を知ったのは後付けで、これまでつい買わされてしまったことがたびたびあって、ネットでバックナンバーを検索してみたら、全部この人が書いたものだったことに気づいたのだ。
しかし以前にも書いた通り、ミステリの書評って本当に難しいんだよね。「ネタバレしちゃいけない」という絶対のルールがある。うっかりネットでネタバレを読んでしまったときなど、本当に後悔のホゾを噛む。逆に言えば、この縛りがあるからこそ燃えるというタイプの人もいるのかもしれない。
私はどっちかっつーとフラストレーションが溜まる方らしい。ネタバレをやってしまえたら、どんなに楽しいか思う。犯人が死体をバラバラにしたのは持ち去るためではなく一人分増やすためだったとか、不老不死の研究というのは頭部だけを切り取って生かしておくことだったとか、完全な密室の中で殺されたのは被害者=実は犯人が産んで育てた娘だったとか、そこだけ十一角形だったとか、一人ではなく二人という叙述トリックだったとか、凄惨な事故現場ではしゃぐクソガキがうざかったとか、犯人は他人をかばうため見ず知らずのホームレスを殺していただとか、お嬢様の目は節穴でございましたとか、間違い電話が首相官邸につながったとか、彼女は猫だったとか…
ちょっと気が済んだ(・_・)
追記:
『奇面館の殺人』の書評がネットで読めるようになっていた。
http://book.asahi.com/reviews/column/2012020500006.html
追記の追記:
『奇面館の殺人』を『鬼面館の殺人』と誤記していた_| ̄|○
今更ながら訂正しますm(_ _;)m

奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

奇面館の殺人(上) (講談社文庫)

奇面館の殺人(下) (講談社文庫)

奇面館の殺人(下) (講談社文庫)