三泊四日の最終日。宿は夕張だった。早朝のメインストリート。この日ばかりは天候に恵まれず小雨が降っていた。
「シネマ通り」と名付けられていて、往年の名画の看板が家々に掲げられている。
…が、すでに色あせたものが多く、それが逆に寂しさを誘う。
宿からバスで移動して「滝の上公園」。四日目の旅程はここだけ。
「滝の上公園」は、国道274号線から石勝線の踏切を越えたすぐのとこにある。踏切がいつまでたっても開かなくて、不祥事続きのJR北海道がまた何かやらかしたのかと思った。ガイドさんが電話で問い合わせたら「特急がシカと接触した」とのことだった。いろいろと北海道らしい話だと思った。
橋が架かっていて、上流が「千鳥ヶ滝」という滝。
角度を変えて、もう一枚。
正面の大きな滝だけではなく、左手から何本かの小さな滝が合流しているのだが、写真ではわかりづらい。
下流の「竜仙峡」。紅葉の名所だそうだが、まだちょっと早かった。
上四枚の写真を撮った橋を、下から撮ったところ。
その後、帰途に就くため新千歳空港へ。空港ビル3F食堂街の中にある「ラーメン道場」。
「ラーメン道場」とっつき右手にある「えびそば一幻」。空港に到着した晩にここだけ長蛇の列ができていたので、入ってみた。昼食にはまだ早い時間だったので、並ばずに座れた。
細かく砕いたエビの殻を溶かし込んだと思われるスープ。
『ドラえもん』が空港ビルのイメージキャラクターらしい。なぜかこいつのフィギュアだけがあった。この髪形を正面から見るのは珍しい。つか誰だおめ?
あとで地図を辿ると、新千歳空港→札幌・小樽→大雪山系→十勝連山・富良野→夕張→新千歳空港と、道央の比較的狭い範囲を三角形に効率的に結び、しかも有名な観光スポットを押えているという、「北海道初心者向き」みたいなコースだった。誰だか知らないが旅行会社のプランナーさん、さすが。
それでもバスの移動時間は一~二時間が普通であり、北海道の大きさを垣間見たような気がした。北海道がこれほど大きいのなら、シベリアとか旧満州とかだと、どういうことになっているのだろう?