この『冗弾の射手』も、描いたのはすげー昔の作品です。登場人物のほとんどには名前がありませんが、一度だけ出てくる「マーフィー・パーキンソン」というのは、その頃ビジネス書(?)を通してわりと知られていた『マーフィーの法則―現代アメリカの知性』『パーキンソンの法則 (至誠堂選書)』を並べたものです。プロ野球では松井が巨人に、野茂がドジャースにいた時代と言ったほうが早いかな? マーフィー・バーキンソン氏に言及したついでに、同氏が最後のコマで喋った手書きのセリフが縮小されて読みにくかったのでタイプします。
「こういうときには、どうすりゃよかったかな…」
(その13)のコメントのレスにちらっと仄めかしたんですが、これを描いた当時は、新卒で就職した一つ目の会社を散々な目にあって退職した直後で、「どうせ苦労するんなら好きなことして苦労するわい!」とばかり、本気でマンガ家を目指してました。
結果はどこに投稿しても落選でした。自分でもまあ当然かなと感じました。主観的には、描いていても、ちっとものめり込めない。忘我の境地に達することができなかったのです。もっと昔の学生時代とかに、夢中で描いていた感覚がちっとも蘇ってこない。
これでもスキャナで取り込んで修正かけたから多少はマシなんですけど、元々の原稿は、背景描きとかトーン貼りとかを根気よくやらなかったため、真っ白なんですよ。
(逆に言うと、今回パソコンツールを使ってみて、塗りつぶし一つでもその楽さに驚きました。あの頃にこれだけの技術があれば、忘我の境地に入ることができたかも知れない。ただしその分プロの水準も上がっていたことでしょうが)
そんなこんなで方針転換して、浪人生活は1年ほどで切り上げ別の会社に再就職しました。再就職した会社というのが最初の会社に輪をかけてヒドいところだったというのは、また別の話。
閑話休題。中途半端に描き溜めた原稿はまだ残っていて、特に未完成ながら40ページくらいの作品があり、これを何とかしちゃいたいなと思っているところです。
しかし19ページの作品を公開するにもこれだけの時間がかかったのだから、40ページだと完結するまでどれだけかかるかわからない。目下のもう一つの目的であるGoogle AdSenseの審査を通すために、独立したコンテンツを増やしておきたいので、次はやはり旧作から、4ページくらいで完結する連作をしばらくアップしようと思います。
例によって表紙絵を先行公開します。
『さいてっく赤岡くん1コバンザメ足こぎボート(その1)』
https://watto.hatenablog.com/entry/2014/10/25/170000
さいてっく赤岡くん
(その1)に戻る。
https://watto.hatenablog.com/entry/2014/10/10/000000
その他の作品の「その1」は、こちら。
『夜は超能力!(その1)』 全34回
実はマンガ描いてました 全5回
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