暑いし、そうでなくても元々引きこもり体質の出不精なもんで、在宅仕事がたまっていることを口実に、つい外出したくなくなる。それじゃいけないのだが。
先週の 一宮七夕まつり と一週間違いで、安城七夕まつりというのがある。二年前に一度だけ見に行ったことがある。
京都山科聖天 と 名古屋袋町聖天 を比べた時もそうだったが、似たものを比較すると、いろんな気づきがあるものだ。なお比較するというのは、優劣をつけるためではなく、特徴を抽出するのが目的である。念のため。つか後でボケるための伏線として。
二年前の記事を貼ろう。
つか愛知に住んで20年以上になるのに、県内の有名どころの夏祭りに限定しても、提灯を満載した船が天王川に浮かぶ「津島天王祭り」も、巨大なタイのみこしが海に浮かぶ「豊浜鯛祭り」も、つい日程を逃してしまってまだ見に行ったことがない。出かける習慣をつけとかないから、そういうことになるのだろう。
今年は、外に昼食を食べに出るくらいの軽い気持ちで出かけてみようと思った。
考えてみれば、うちの最寄り駅から安城七夕まつり会場への最寄り駅である名鉄南安城駅までは、1時間に2本とはいえ直通があり、急行でわずか4駅ばかりなのだ。名鉄一宮駅に行くより、時間的にはうんと短くてすむ。
単線で行き違い駅だから、上りと下りの電車が並ぶ瞬間があるのは当然なのだが、つい撮ってしまった。
駅から降りる階段より。
今回、最初に出迎えてくれたポスターは、これだった。なんつーかキミナワ風というかココサケ風というか、今っぽさを感じた。
優劣を判定するものじゃないと言いながら、つい比べてしまう。一宮七夕まつり負けてねーか?(をい
もらったパンフレットの情報に基づいてあとで検索したら、沖田円 さんという安城市出身の作家がいて、『神様の願いごと 』という作品があるんだそうだ。 その本の表紙がポスターと同じだった。イラストレータは げみ さんという人だそうだ。知らんかったすみません。年寄りが若い人の流行りについて行くのは大変なんです。
バスターミナルの手前あたりに貼ってあった会場案内図。一宮のときのエントリーにも書いたけど、安城の方が会場エリアが広い。一宮、負けてねーか?(くどい
駅のすぐそばに案内所があった。一宮の案内所は、車椅子の貸し出しやAEDの準備をやってたっけ? 私が気づかなかっただけかも知れないけど、これは明らかに一宮が負けている(いーかげんにしなさい
ところでこの案内所で、パンフレットとまたしても団扇をもらった。この夏三本目の団扇である。去年はどっかでもらったっけ? 重なるときは重なるもんだ。なお団扇のデザインも『神様の願いごと』だった。
日の出町商店街の入口看板。上掲会場案内図の、見づらいけど右端の方に10という数字のついた黄色い☆のあるあたりだ。
ここでもミニオン。
またしてもミニオン。
ハンドスピナーもあった。「SNSで大人気!」ってことにして、いいのか?
名鉄南安城駅とJR安城駅を結ぶ通りの、名鉄駅に近いほうを日の出町商店街、JR駅に近づくと朝日町商店街と言うのだそうが、その通りが人出が最も多いようだった。また露店も賑やかだった。
ゴミ箱がそこかしこに設置されていたのが、ありがたかった。しかもボランティアさん(?)がつきっきりで、誰かがゴミを捨てるたびに即座に分類整理していた。
すごいと思うと同時に、こういう負担をしている地元の住民は大変だろうなとも想像してしまう。
朝日橋という橋の上に、大掛かりな役物が出ていた。一昨年はベイマックスだった。
ライブ会場もあちこちにあった。ここは古民家をライブ会場に仕立てていた。会場案内図の9という数字のついた☆がここかな?
顔消しすみません。
JR安城駅前。生きた人間の子どもの七夕飾りがあった…
というのはもちろん嘘で、アトラクションのトランポリンだった。
小さくて見えないけど、真ん中下の方に
2才から
60Kg
大人まで
と張り紙がしてあった。文字起こしするほどではないが。
文字起こしと言えば、前回来た時には気づかなかったが、駅の西側階段に、こんな常設の石像があった。
銘板。
こちらも文字起こししてみる。
~ 願いごと、日本一。~
なまえは「きーぼー」
みんなの願いごとを星にかえて天の川
までとどける “願いごとの精” です。
なまえには、みんなの “希望” を託され
ているという意味もあります。
あなたの “大切な願いごと” を七夕の
短冊にそっと託してみませんか。
「きーぼー」は昭和29年から続く
「安城七夕まつり」の公式キャラクターです。
ということは、ひょっとしたらこいつもガネーシャ神の化身かも知れない(しつこい
JR安城駅の南側の大通り。
今回見た中で一番大きかった役物を、上下二分割で。ビルの壁面を利用して設置してあった。
「ごんぎつね」「2匹のカエル」といった看板がある。見づらいけど左端には「てぶくろをかいに」もある。これは安城市に住んでいた童話作家、新美南吉の作品名である。
駅前通りを、祭り会場が果てそうなところまで南下した。
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先々週の京都では、天下一品のラーメンを食べた。先週の一宮は、CoCo壱番屋のカレーだった。ならば、安城と言えば何だろうと事前に検索したら、北京という中華料理店の提供する北京丼なるものが、ケンミンショーというテレビ番組に取り上げられたりして、有名なのだそうだ。知らんかった。
マップで検索したら、本支店が何件か出てきた。南安城駅から一番近そうだったので、小堤店というところに行ってみた。下に示したマップはスマホでキャプチャしたもので、現在位置を示す青い丸が小堤店と重なっている。
地図では近そうに見えるが、けっこう歩かなきゃならなかった。あとで考えたら、JR安城駅まで歩いたのだから、そこからだったら昭和町店というところのほうが近かったのだ。そういうことは後から気づくものだ。
店先にメニューが出ている。北京丼と餃子のセットを頼むと850円と少し安くなるので、それを頼んだ。
北京丼というのは、厚く切った豚肉の天ぷらを、とろみとからめた卵と一緒に、ご飯に乗せたものである。これのどこが北京なのかという突っ込みに対して、私は答える任にはない。そゆえば名古屋発祥なのに台湾ラーメンと名のついた食物が、全国区となりつつあるではないか。
食べる前のイメージでは、卵はカツ丼のように甘辛く味付けしてあるかなと思ったが、実際に食べてみるとダシ以外の味はついていない。豚肉の天ぷらも薄めの塩味で、全体に素朴な味わいだった。
これはこれでよかったが、「名古屋名物台湾ラーメンアメリカン」や「台湾ラーメンイタリアン」というのが実在するのと同じノリで、甘辛く味付けたカツ丼風を「安城名物北京丼江戸前」(なしてカツ丼が東京?)、さらには黒酢で甘酸味を付けたものを「北京丼カゴシマン」(なして鹿児島?)などと命名した地名カオスをバリエーションに加えれば、台湾ラーメンをしのぐ全国区になること間違いなし(いらぬ妄想をたくましくしてないで、もっと野菜を食えよ>自分
* * *
北京小堤店から安城市街地に向かって引き返した最初の交差点。この杜が、安城七夕神社の境内だと、あとで調べて知った。
名前からして安城七夕まつりとゆかりが深そうだし、また『神様の願いごと』の聖地でもあるそうだ。参拝しておけばよかった。なにまた来ればいい。
そのまま東進して東安城駅に向かった。面白いもので、祭り会場エリアから外れるとほとんど祭りの気配がなくなるのだ。また、祭り会場は交通規制が行われているせいか、写真からはわからないけどかなり渋滞していた。
実家がある市にも、規模は比較にならないほどささやかだったが祭礼があった。実家はそのメイン会場から外れたところにあった。子ども心には、祭礼のメイン会場エリアに家があればよかったのにと、真剣に考えたものだ。
外出して歩き回ると、脳が刺激を受けていろんなことを思い出すものだ。引きこもってちゃダメだとしみじみ思う。これを書いている今現在は引きこもっているけど。
南安城駅。
幸い今回も、たまたま名鉄本線直通の急行電車がつかまった。
またしても撮ってしまった。単線行き違い駅で、上りと下りの電車が並ぶ瞬間があるのは当然なのだが。
当然なのだが…
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