3連休中の話である。実家でボーっとしていたら、身内から次のような新聞記事を見せられ、車で連れていけと言われた。
中日新聞 2018年11月24日付朝刊 広域岐阜版
こういう場合なんとか断る口実を探すものだが、今シーズンはすでに一度断っている。テレビで観たというだけのあいまいな場所に連れていけと言われたので、断るしかなかった。今回は新聞の切り抜きまで作っていたので、断りにくかった。「譲歩的依頼法(ドア・イン・ザ・フェイス)」というやつかも知れない。
ナビで検索したら「多良峡〔たらきょう〕森林公園」というのは、わりあい簡単に特定できた。実家から車で1時間ほどのところだった。「ま、いいか」と車を出した。
甘かった…
上石津町は「平成の大合併」で大垣市に編入されたところで、かなりの山の中だった。
とりわけこの多良峡森林公園というのは、幹線道(R365)を通すトンネルができたあとの、すれ違いもままならぬ峠道に面したところにあった。
そんなところがバスツアーの目的地になったり新聞記事になったりしたものだから、渋滞ができるのは「理の当然」というものであろう。
追い抜きもUターンもできず、どうなることかと思ったが、幸い誘導の警備員さんが歩いて巡回していたりして、少ないながら状況の情報は得られた。
要するに公園の駐車場の空き待ちということだった。
ある程度目的地に近づくと、駐車場待ちの車列の横をぎりぎり通り抜けて離脱するという選択肢もできたが、「ここまで待ったのだから」と空くまで待つことにした。
結局トータル約30分待ちで目的地に到着することができた。たいした時間ではなかったが、待つ身は長く感じるものだ。
駐車場周辺の紅葉。いつものスマホカメラしか持ってなかったので、今回も画質のほうはご容赦ください。
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駐車場は、きちんと数えたわけじゃないが20台分くらいしかスペースがなかった。渋滞するはずだ。また大型バスは、この駐車場にはとてもじゃないが侵入できそうになかったが、峠道で見かけた大型バスは、どうしたんだろう?
なお駐車料金は無料だった。ありがたい。
駐車場周辺の紅葉を、もう一枚。
公園案内図。こちらの表記は「多良峡林間広場」となっている。
文字が小さくて読めないけど、下の方に薄黄色で表示されているのが駐車場。
駐車場の左上に「便所」が家形で表示されている。この案内板は、便所の壁に掛かっていた。
そこから赤い経路に沿って右上に移動すると、カマボコ型の「休憩所」というのがある。
この日は特産品販売所になっていた。
他に目立つ施設といえば、吊橋くらいだろうか。橋のたもとに写真撮影用のゆるキャラの看板が立っていた。
吊橋。顔消し失礼します。
「お願い」という看板を接写してみた。
勝手に恒例の文字起こし。
お願い
吊橋を通行するときは、次のことをお守りください
・橋をむやみに揺らさないこと
・走らないこと
・手すりに登らないこと
・橋から物を投げないこと
降雨時は十分に注意してください
強風、降雪時は通行しないでください
向こう岸まで渡ってみた。少しだが確かに揺れた。
橋の上から渓谷を撮ってみた、牧田川という名前だそうだ。
向こう岸には遊歩道が続いていたが、やることがなくてすぐに引き返すしかなかった。
けっきょく駐車場周辺と吊橋をうろうろしただけで、現地には10分ほどしかいなかった。身内が満足してくれたかどうかは、あえて尋ねなかったのでわからない。
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