しいたげられたしいたけ

空気を読まない。他人に空気を読むことを要求しない

今年も「愛知憲法会議 市民のつどい」@名古屋市公会堂に行ってきた

第1部は、小畑孝廣Sextet×西嶋恵ジャズセッション。有名な人らしいが私はジャズには疎いので。

第2部、今年は慶応大学教授の小熊英二氏がメイン。中京大学の大内裕和教授とコミュニティデザイナーの藤原はづき氏とのトークセッションという形式。

小熊氏は社会学者だけあって、話にデータが次々と出てくる。憲法の危機と言われるが、自民党の党員数はピーク時の91年の500万人に比べて、現在は80万人と激減しているとのこと。自民党の得票数も、2005年の郵政選挙のとき2600万票、2009年の総選挙で下野したとき1800万票、2012年の総選挙で政権復帰したときが1600万票と、むしろ減少傾向とのこと。党員数については業界ごとの減少率など詳細な数字も出たが、さすがに覚えきれなかった。得票数その他もあとでぐぐって思い出したんだけど。

ではなぜ自民党が勝つかというと、要するに「他がもっとダメ」とのことで、小熊氏はそれを「一強多弱ならぬ一弱多無」と表現した。自民党以外の衰退に関しても、例えば戦後の労働運動の衰退について年代と「まず民間労組が脱落して…」など経過を出しての説明があったが、何より日本社会全体、特に地方の衰退を強調していた。

そして次に来るものとして「労働モラルの崩壊」を予言し、10年後の日本社会がどうなるか深い憂慮を語っていた。

具体的には「すき家」で問題になったワンオペ(企業名は冗談めかして言及しあとで撤回したりしたが、弊ブログでは容赦なく書いてしまう)を例に引いて、滞在経験のあるメキシコでは、そういう働き方は成立しないとのことだった。なぜなら従業員が売上から何から持ち逃げしてしまうから!

今の日本の社会は、従業員のモラルに甘えることを前提とした労働形態に依存しているが、その前提となるモラルが維持される保証はどこにもないということだ。

それに対して大内氏から、経営者の側のモラルはとっくに崩壊しているという突っ込みがあった。つまりバイトではなく自営業者として請負契約を結ばせるような雇用形態、バイトに対してさえサービス残業や自爆営業(コンビニで売れ残ったおでんを買い取らせる、等)を強制する…e.t.c.

これも言われてみれば、確かにそうだ。