書きたかったことはピンポイントだが、ブックマークコメント100字やツイッター140字の制限には収まらなかったので、自ブログにまとめる。
問題の背景は あままこ(id:amamako)さんのエントリーにソースが追跡できる形でまとめられているので、ブログカードで紹介させていただきます。
東浩紀 氏のnoteによる弁明で、とても気になる部分があった。
ぼくはそもそも、統一教会がカルトであるかどうかを判断する立場にありません。
英国の数学者、哲学者、社会活動家であるバートランド・ラッセルは「私には民主主義がナチズムより優れていることを証明できない」という有名な言葉を残している。
だがラッセルがナチズムを擁護したことは絶無である。それどころか反ナチズムの筋金入り闘士であったことは、ウィキペディアをチラ見しただけでもわかるのではないだろうか。
いっぽう 東 氏の選挙特番における態度が統一教会を利するものであったことは、一目瞭然であろう。
「ぼくはそもそも、統一教会がカルトであるかどうかを判断する立場にありません」と「私には民主主義がナチズムより優れていることを証明できない」は外見の相似度が高いだけでなく、哲学や思想にちょっと興味のある人間なら斯界で好まれがちな言い回しであることを知っているはずである。
だが、どちらが哲学者として正しくかつ尊敬すべき態度か、どちらが似而非哲学徒の呼称にふさわしく非難を集めて当然の態度か、もまた歴然ではなかろうか。
哲学的な概念や理論と実社会における言動の関係は、それこそギリシャ時代から議論されてきたことを示すには『クリトン』という書名ひとつ挙げるだけで十分だろう。
…だいたいこんな内容を、1ブコメか1ツイートに収めたかったが無理だった。
なお あままこ さんのブログと 東 氏の note 公開後、菅野完 氏が次の noto を公開されたので、時代の記録のつもりでブログカードを貼ります。