- 作者: 井波律子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/02/18
- メディア: 新書
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うわっ、不覚!自分はそこそこ中国史に詳しいつもりでいたのだが、「文の国」と言われる中国の、とりわけ近世〜近代に活躍した文人たちの名前と業績を、ほとんど知らないではないか!
もとは新聞連載のコラム。分量は一人につき3ページと少ない。古代においては孔子とか商鞅とか曹操とか華佗とか、史記や三国志でおなじみの人名が並ぶが、後半は魯迅を別格とすると、私が見たことのある名前は『廿二史箚記』の趙翼と阿片戦争の林則徐ぐらいではないか。明〜清にかけては、本朝で言えば岩波茂雄か角川源義かといった出版人とか、「怪」と形容される画家グループとか、男装の女流文人、大翻訳家、大ジャーナリストなど、そうそうたる顔ぶれが並び、巻末の参考文献によると彼らの人生や業績について日本語で読める本が何冊もあるというではないか!
一知半解な知識で舐めたらあかんな、あの国は。まあどこの国相手でもそうだろうけど。
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