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山嶋哲盛『日本科学の先駆者 高峰譲吉―アドレナリン発見物語』(岩波ジュニア新書)

日本科学の先駆者 高峰譲吉―アドレナリン発見物語 (岩波ジュニア新書)

日本科学の先駆者 高峰譲吉―アドレナリン発見物語 (岩波ジュニア新書)

ストレスとはなんだろう―医学を革新した「ストレス学説」はいかにして誕生したか (ブルーバックス)』には『高峰譲吉の生涯―アドレナリン発見の真実 (朝日選書)』からの引用も多い。実は『高峰譲吉の生涯』も入手済みなのだが、本書のほうがジュニア新書ということで読みやすそうだったので、先に読んでみた。
本書の主人公は、タカジアスターゼとアドレナリンの発明者にして製薬会社の三共(現・第一三共)の創業者。高峰はアメリカで日本の米麹菌を麦のふすまに植えつけて発酵させウイスキーの原酒にする事業を試みた。タカジアスターゼはその事業の挫折の過程で偶然に発見されたものらしい。アドレナリン精製に実際に成功したのは、高峰の助手であった若い分析化学者・上中啓三である。その経緯は、上中の研究ノートを引用しながら述べられている。
高峰譲吉の生涯―アドレナリン発見の真実 (朝日選書)

高峰譲吉の生涯―アドレナリン発見の真実 (朝日選書)