しいたげられたしいたけ

弊ブログでいう知的とは体を動かさない程の意味で知能の優劣のような含意は一切ない

ニュージーランドに帰りたいのれす(短期語学留学後日談集)

ニュージーランド短期語学留学から帰国して、早やひと月以上。たった一週間の滞在だったのに、未だいろいろ心を揺さぶられ続けている。そゆえば3年前の欧州旅行は、パックツアーで滞在期間は現地4泊ともっと短かったにも関わらず、インパクト大きかった。言語化が追いつかない大量の情報が、五感を通じてバンバン入って来るのだ。出不精していないで、ちょっとくらい無理をしてでも旅行には出かけるべきだとしみじみ思う。特に海外には!

 

出発前に買ったガイドブックを、今さらながら読み返したりしている。つか多分ガイドブックは、出発前より帰宅後に読んだ方がいいのだ。

私が買ったのはコレだったが…

るるぶニュージーランド (るるぶ情報版海外)

るるぶニュージーランド (るるぶ情報版海外)

 

3月27日付記事 に「よそのお宅の庭に咲いていた名も知らぬ木花」として載せた、この花は…

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ガイドブックの19ページに載っていた、ポフツカワ(Pohutukawa)という花っぽいかな? という発見があったり…

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3月30日付記事 に貼ったこの写真と…

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/watto/20180321/20180321104733.jpg

 

ほぼ同じアングルから撮ったらしい写真が62ページに載っているのを見つけて驚いたり…

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なお検索して調べたところ、この入り江はヴァイアダクト・ハーバー(Viaduct Harbour)というのだそうだ。画像検索すると入り江ごしにスカイツリーとオークランド市街を撮影した写真が、たくさん出てくる。

   *       *       *

スカイツリーといえば、帰国直後に、近所にある藤田保健衛生大学というところのタワーを見て、ぎょっとしたことがあった。

近所だから、過去に何度も何度も見てるんだけど。またこうやって写真を並べると、思ったほど似てなかったけど。

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検索して調べると、藤田保健衛生大学のタワーは「アセンブリ・タワー」と言って、京都の東寺にある燭台を模したものだそうだ。あれ? 藤田保健って仏教系だったっけ?

なお藤田保健は、丘陵地と田んぼの中の、なんにもないところにビル群が忽然と出現するので、愛知のモンサンミッシェルとか都市帝国とか呼ばれている。呼ばれてない呼ばれてない。あ、都市帝国は古くてわかんないか。『宇宙戦艦ヤマト』です。

 

近所なんで土地勘はある。そばに溜め池があったはずなので、シャレでヴァイアダクト港ごしのスカイツリーみたいなアングルが撮れないかと、スマホを持ってスクーターで出かけた。丘陵地で道が狭く起伏が激しい場所なので、スクーターがうってつけなのだ。

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左に見えるのは「濁池〔にごりいけ〕」という農業用溜め池である。

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対岸。ここはここで趣のある池なのだが、いかんせん今日は天気がいま一つだった。f:id:watto:20180502111956j:plain

もちろん藤田保健の学生や関係者、OBのみなさんにとっては、このキャンパスやタワー自体が思い入れの深いものであろう。また附属病院は成人病やメンタルヘルスを得意としており、周囲から多くの患者を集めている。もしネタにしたことでご不快を感じた方がいらっしゃいましたら、なにとぞご海容のほどお願いします。

ちなみに地元民は藤田保健と呼ぶことが多いが、2018年10月より藤田医科大学と改称予定とのことである。

   *       *       *

 話変わって、この件の続報。

watto.hatenablog.com

荷物は5営業日ほどで、つつがなく先方に届いた旨、メールで連絡があった。

メールの大意を、いい加減な私訳で。

ハイ、(私の名)
メモリスティックと手紙の入った小包を受け取りました。ありがとう。オークランドの写真を見せてもらいました。とても良かったです。
あなたがNZの旅を楽しんでくれたのは嬉しいですが、やはり1週間は短かすぎます。もしまた来られるのでしたら、何とかしますので直接連絡してください。
NZは2週続けて週末に台風に見舞われました。今週のは大したことなかったけど、先週のは、停電はするし木は倒れるしで、大変でした。オークランドで140km/hですって! こんなの見たことありません。幸い嵐が激しかったのは8:00p.m.頃からで、土曜日は R 島に行く予定だったのですが、フェリーが欠航になったので、代わりに M 海岸にカツオドリを見に行きました。
うちには今、ブラジルから来た17歳の少年が泊まっています。彼は2週間後まで滞在する予定です。
うちのワンコや猫ちゃんたちは、あなたに抱っこされて喜んでいました。朝が遅く、寒くなるにつれ、ワンコは早起きしたがらなくなって、昨日は8時頃まで寝ていました。
連絡してくれたこと、お手紙の温かい言葉と、写真に、もう一度ありがとう。お体に気をつけて。
(ホストマザーの名前)

風速140km/hというのを見てぎょっとしたけど、よく考えたら日本では風速は「時速何キロメートル」ではなく「秒速何メートル」と表示することが多いのだった。秒速に換算すると38m/sか。検索すると、「大型で強い台風」などと言うときの「強い」は最高風速33m/s以上とのことだったので、やっぱり相当な強風だったのか。

あと以前書いた通り、あちらは朝がやたらと早く 5:00a.m.起きくらい普通だから、ワンちゃんの 8:00a.m.起きというのは、お寝坊さんの方なのだろう。

こちらの近況など返信に返信したいところだけど、これに匹敵する分量の英文を書こうと思ったら、何ヶ月かかるかわからない。

 

このホストマザーが大変親切だったことで、NZ滞在中は不自由を感じることがほとんどなかった旨は、以前も書いた。ホストファミリーのみならず、現地スクール、送迎業者などの連携がしっかりしており「万一困ったら、連絡先はここ」ということを折々示してくれたことが、大変心強かった。こういうことで、その国に対する好感度が一気にアップする。

 

ひるがえって日本はというと、先日、こんなニュースがあった。

this.kiji.is

一部、引用。

東京入国管理局(東京都港区)で昨年、トルコ人男性収容者(29)が虫垂炎の手術後、患部の痛みを訴えたのに職員が約1カ月間、診療を受けさせず放置した上、診療に関する手続き文書に虚偽の発症日を記載した疑いのあることが関係者への取材で22日、分かった。長期間、医師の診療を受けさせなかった事実を隠すためとみられる。

これは人道問題であり、国際問題じゃないか! 事実関係の調査と責任者の処分は行われているのだろうか?

東京入国管理局では、2014年11月にスリランカ人男性が、また牛久の東日本入国管理センターでは同年3月にイラン人男性とカメルーン人男性が、それぞれ死亡するという事故が起きている。それらの原因調査と再発防止策は、適切に行われているのだろうか?

特別リポート:ニクラスはなぜ死んだか、入管収容所の現実 | ロイター

牛久の入管施設で、立て続けに2人が死んだ件(日経など新聞報道あり) - NAVER まとめ

 

日本ではニュースにならなかったが、タイムラインでこんなツイートを見かけた。

 

英文の元記事。

www.nzherald.co.nz

「これが日本のやり方」というのは、元記事では "how it is in Japan" だったのだな。

以下、英文記事に見える情報を若干抜き書く。

クライストチャーチの日本食レストランオーナーは、適正な年次休暇を付与せず、休日手当を支払わず、法定最低賃金を下回る賃金しか支払っていなかった。

オーナーはNZの法律には賛同しないと主張したが、検査官には協力し(罰金以外に)約190万円の未払い賃金の支払いにも応じた。

労働者は移民だったそうで、オーナーはビザを保証する権利も24ヶ月の停止となったとのこと。

紹介の順番は前後するが、かの国の検査官は、こんなことも言ったそうだ。

「我々は、とりわけ未払い賃金を受け取ったのが無力な移民労働者であり、また支払ったのが意図的に年休や適切な休日も与えず勤務記録も残していなかった会社からであることを、嬉しく思っている」

「この巨額の罰金は、わが国の労働法を無視することは認められないという明確なメッセージである」

 こうした言葉を、日本の労働基準監督署の署員、入国管理局の職員、そして外国人技能実習制度に関わる人々の口からは、聞くことができるだろうか?

   *       *       *

とは言うものの、NZに長く住んでいれば、いろいろアラも見えてくるだろうというのは前にも一度書いた。これまであえて書かなかったのだけど、オークランドの市街地では、乞食を見かけた。コインを受ける缶を前にして座り込んでいる、本物の乞食である。オークランドのみならず、ウィーンやザルツブルクなど欧州の都市にもいた。なんらかの理由でセーフティネットから漏れる人々は、どこの国でもどうしたって出るものだろうか?

ただし日本で乞食を見かけないのは、乞食行為が軽犯罪法違反となり、人前で乞食をしようものなら、たちまち警官が飛んでくるからなのだが。

 

少しだけ政治の話をすると、NZの政界でもナショナリズムを掲げるニュージーランド・ファースト党の伸長が目立ち、現在の連立政権には同党のウインストン・ピータース党首が副首相として入閣しているという。

ちなみに現在のNZ首相である労働党のジャシンダ・アーダーン氏は未婚の女性で、パートナーの子を身ごもっており、出産予定の6月の前後に6週間の産休を取る間は、ピータース氏が首相代行を務める予定とのこと。

NZアーダーン首相、6月に第1子出産へ 6週間の産休取得 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

なお ウィキペの記事 を信じるなら、ニュージーランド・ファースト党は先住民マオリの地位向上を目指しており、アジアからの移民制限を主張するものの決して反アジアではないという。

 

どの国もチョボチョボだと、ちょっとくらい日本をフォローしようと思って書いてみたのだが、ぜんぜんフォローになってないな…

何度も書くようにホストファミリーがとても親切で「帰る家がある」感あったのに加えて、現地スクールに通う電車は人種のサラダボウルで「ここにいてもいい」感があり、スクールのレッスンは午前中だけ、午後からはアクティビティという名のレクリエーションつか遠足というスケジュールはまさにストレスフリーだったわけで、そりゃ幻想も抱きたくなる。

ああ、NZに帰りたいのれす。

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