🍉しいたげられたしいたけ

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いまどきのバレンタインデーは「自分にご褒美をあげる日」になったのかな?

これまでなぜか【今週のお題】に乗っかったことはありませんが、他の方のエントリーに勝手に便乗して記事を書くことは、よくあります。つかしょっちゅうです。

今回は さぴこ(id:sapic)さんのこちらの記事に便乗させていただきます。言及、失礼します。念のため先に書いておきますが、よそさまのお宅に不要なアドバイス(ネットで「アドバイス罪」とか「クソバイス」とか呼ばれるもの)を送るつもりは一切ありません。賢明な さぴこ さんのことですから、適切なご判断をなさることと思います。

blog.sapico.net

さぴこ さんの旦那さまは、甘いものが苦手で、晩酌の習慣がなく、お帰りが遅いので外食もままならず、毎年バレンタインデーに何を贈るか頭を悩ませておられるとのことでした。

悪乗り気味に、次のようなブックマークコメントを投入しました。

今の若い人たちの間では、バレンタインデーは「自分にご褒美をあげる日」という認識だと、マックで隣に座ったばっちゃが言ってました。

いまのどこが面白かったというと、「マックで隣に座った女子高生が言っていた」というのと「ばっちゃが言っていた」というのは、SNS でソースが怪しい情報を披露するときの定型句なのです。面白くなかったですねすみません。

いまのどこが面白かったかというと、前回のエントリーに「『いまのどこが面白かったかと言うと』というのは私がよく使うギャグの一つ」と書きながら最近あまり使った記憶がなかったので、無理やり使ってみたのです。ぜんぜん面白くなかったですねすみません。

 

それはともかく、ソースらしきものとしてちょうど2月12日付の しりあがり寿『地球防衛家のヒトビト』がそのネタを扱っていたので、スキャンして「追記」としてフォトライフにアップしたURLを貼ってみました。こんなのです。

f:id:watto:20190212233022p:plain

2/12付朝日新聞夕刊(名古屋版)8面より

ラッキョウ頭の若手社員君が、いつもボケ役に割り当てられていて気の毒ではある。

 

そもそもよく知られているように「Valentine's Day」の起源は古代ローマで、子牛をラテン語で「vitulus(ウィトゥルス)」と言ったのが変化したのである。子牛の血を煮詰めるとたいへん生臭いが、その生臭さを消すために大量の酢を投入しその酢酸を煮飛ばしていると、残ったペースト状のものがかすかな甘味を発するようになる。それが皇帝や上流階級向けの高価な菓子の一種として珍重されたのが、後世チョコレートに置き換わったのである。全部ウソですすみません。

 

古代ローマの司教ヴァレンティノが、兵士の士気を上げるため結婚を禁じたローマ皇帝の命に背いて、愛し合う男女を結婚させたため処刑されたという伝説は、かなり根拠が怪しいらしい。

列聖されたヴァレンティノの祝日であるバレンタインデーが、「女性から男性に愛を告白してもよい日」とされたのも、日本独自のものだそうだ。NHK英会話番組のむか~しのテキストには、米国ではむしろ男性から女性にプレゼントを贈る日と書いてあったと、例によってうろ覚えの記憶がある。ああ、google:海外のバレンタインデー で検索すればいいのか。

さらにそれが、「女性が義理チョコを配る日」ということになってしまった。もちろんサプライヤー主導のものであろうが、こんな誰も幸せにしなさそうな習慣が、なんで定着したのかこそが謎だと思う。

しかし近年さらにのさらに、それが「自分にご褒美をあげる日」に自然発生的に変化を遂げているのだとしたら、消費者の自分で考える力を舐めるなバーカバーカくらいの快哉を叫びたい気分である。少なくとも義理チョコよりは幸せになる人が多いはずだ。

google:バレンタインデー 自分へのご褒美 で検索すると、検索1ページ目に2~3年前の記事が出てくるから、私が情報遅いだけで、とりわけ若い世代の間では、とっくにそういう認識が定着しているのかも知れない。このあたりの世間一般の事情は、正直よくわからない。

 

ところでこういったサプライヤー主導型の消費キャンペーンが消費者に裏切られるパターンとしては、「恵方巻き半額狙い」なんてのも記憶に新しい。小気味よくはあるが、自爆営業を強いられたとされる従業員には気の毒でもある。

kabumatome.doorblog.jp

恵方巻きだって、なんであんなのが定着したか自体が謎だよね。あれはもともと関西ローカルの文化で、木曽義仲が京都を攻めたとき牛の角に松明をくくり付けて牛にパニックを起こさせ暴走させたのが起源と言われ、後世松明じゃ危ないから太巻きに変えて厄払いにしたのである。全部ウソですすみません。

追記:

id:afurikamaimai さんから言及いただきました。感謝しつつ、こちらからもリンク貼らせていただきます。

afurikamaimai.hatenablog.com

あったあった、ゴディバの「義理チョコやめよう」キャンペーン。つかすっかり忘れてました (^_^;

「ごもっとも」と思う一方、「あんたもこれまで煽った側やろ」と内心ツッコミ入れないでもいられなかったことを思い出した。

だけどゴディバだったら「自分のご褒美に買ってみよう」という気になるのかな? 宣伝戦略としては正しいのかも知れない。

確認のため検索したら、ブラックサンダーが反論広告を出したという記事もいっしょに出てきた。これもあったな。

【正直】ゴディバの『義理チョコやめよう』広告にブラックサンダーが反論! 「義理チョコ文化を応援いたします」 | ロケットニュース24

ブラックサンダーはご褒美でなくても普段から自分用に買ってるだろうから、義理チョコで消費量が増えるという意味では、たぶんこれも宣伝戦略としては正しいのだろう。 

 

リンク追加と言えば、いつも読ませていただいている えむふじん さんのブログに、こんな記事がありました。こちらもリンク失礼します。

mfujin.blog.jp

いまどきの若い人の認識ということで、中学生のご令息である えむお さんのバレンタインデー観が参考になりました。冷淡を装ってはいるものの、意識していないわけではないということですね。わかるわかる (^_^;

つかよく言われることではありますが「学生まで義理チョコというはやっぱりおかしいのでは?」というのが、いまどきのジジイの認識です。

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