しいたげられたしいたけ

空気を読まない 他人に空気を読むことを求めない

反児童虐待・書籍寄贈の旅(番外編6)「教育虐待」と富山・南砺市立図書館

この事件についても、何か書いておかなきゃならないように思った。私にたいしたことが書けるわけじゃないけど。また書きたくないんだけど。書きたくなければ書かなきゃいいのだが、それでも書かなきゃならないような気がした。

digital.asahi.com

 

考えてもせんないとわかっていても、つい考えを巡らせてしまう。これは殺された長男の側から見たら、何もできないではないか! どうしようもないじゃないか! だからどうしても、父親の側に関してあれこれ想像する。

有料会員限定だが、次の記事の情報が豊富だった。

digital.asahi.com

 

父親は息子から反抗されることを恐れていたらしい。反抗を予防するために、息子に対して声を荒げ、暴力を振るったようだ。そして刃物を見せることが効果あると判断すると(つまり息子が刃物を恐れていることがわかると)、カッター、ペティナイフ、そして包丁と持ち出す刃物がエスカレートしていったという。

 

同記事には、この父親もその父親(息子の祖父)から厳しいしつけや指導を受けてきたことや、母親が一緒に家を離れようと提案したところ「パパとママ一緒がいいから嫌だ」と拒まれたことが書かれている。

 

おそらくはこの名古屋市の事件を受けてであろう、NHKは次の記事をwebに公開していた。

www3.nhk.or.jp

 軽い気持ちで中学受験を決めたところ、父親の態度が激変したという記事である。

苦手だった算数の問題が解けるようになって「やっとお父さんにほめてもらえる」と思って報告したところ、父親は「こんな問題、できて当たり前だ」と突き放したという。

読んでいるだけで、こちらの精神までがガリガリと削られるような話が続く。

 

NHKニュースweb の記事によると、心療内科に通う子どもが増えており、その原因が「第二次ブーム」とまで言われている中学受験の過熱だそうだ。

傍目にも弊害が明らかなまでに教育熱がエスカレートしてしまった状態を、「教育虐待」と言うらしい。

「教育ママ」「教育パパ」という言葉は昔からあったし、このような問題の発生は新しいことではないように思う。問題が新しかろうが古かろうが、何の解決にもならないが。

 

思うに、まともに子育てをしている親御さんは、どなたも必ず日々なんらかの迷いや悩みを抱えているはずだ。

「中学受験」のようなわかりやすい目標を設定することには、「迷わなくていい」「悩まなくていい」といった、感覚をマヒさせる効果もあるのだろうか?

朝日の記事もNHKの記事も、父親が我に返って後悔していることをうかがわせる部分を読むのが、たいへんにつらい。

 

確か西原理恵子氏が『毎日かあさん』のどこかで書いていたと思うが、子育ての目標は「成人するまで死なせない」だけでいいんじゃないかと思う。この目標を成就させることは、実はたいへん難しいのだが。

直近に読んだ 自由ネコ(id:gattolibero)さんのエントリーへのリンクを貼らせていただきます。 

jiyumemo.hatenablog.com

 

もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて

もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて

 

 

教育虐待に関しても、NPOが運営する虐待被害者向けのシェルターが機能しているらしいことが、NHKニュースwebの記事からうかがえる。TBS『ニュース23』で教育虐待を取り上げた回も、シェルターを運営しているNPO関係者が登場した。

いきなりシェルターというのはハードル高いかも知れないが、図書館という場所もまた避難先の選択肢となりうるはずだ。

矢川冬(id:yagawafuyu)さんの著書『もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて』中にも、そんなくだりがあった。

 高一の終り頃だったか、本屋でボーボワールの「娘時代」(紀伊国屋書店)に出会いました。今のようにインターネットも携帯電話もない50年前、命綱は本屋と図書館でした.奇跡の出会い!それから高校生活の2年ぐらいは学校では常に派手な装丁の「娘時代」をかかえて歩いていました。ボーボワールを胸にかかえていると、心から安心できました。

『もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて』P80 より

 

電話と郵送による書籍の寄贈申し出を、ちょっとずつ進めている。今度は矢川さんの著書が、たまたまそこに逃げ込んでいた誰か一人でも救いになればと願って。また『もう、沈黙はしない』中にも、シェルターに関する記述がある(第7章『実現するシェルター』他)。

 

今回は、富山県の南砺〔なんと〕市立図書館に申し出てみた。

library.city.nanto.toyama.jp

 

なんで南砺市かというと、矢川さんの 6月30日付エントリー から都道府県ごとに収蔵未定かつまだ1館しか寄贈していないところを探すと、富山県にもう1館送付すれば、兵庫県以東にはそういう都道府県はなくなるからだ。

そしてHPに「寄贈のお願い」と書いてある図書館は、「HPを見て電話しました」と切り出すと話しやすい。

 

ただし富山県には、近々「書籍寄贈の旅」シリーズとは別に日帰り旅行に行くかも知れない。JR特急「ワイドビューひだ」と富山地鉄富山市内線に乗ってみたいのと(「ワイドビューひだ」は高山駅までなら乗ったことがある)、富山城址を見てみたいのだ。

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最後になってしまいましたが、矢川さんは 7月12日付最新エントリー によると体調不良のため7月末までブログ休止予定とのことでした。ご恢復をお祈り申し上げます。どうかご無理ばかりはなさらぬよう、お大事になさってください。

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