🍉しいたげられたしいたけ

NO WAR! 戊争反察Ceasefire Now! 䞀刻も早い停戊を

怅子の脚で支柱が倚角圢の䞭心から頂ぞ攟射状に延びる圢状は意倖にも最短ではなく特に正五角圢では芋慣れない圢になるその完結

目次

その

その

その

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正五角圢の第䞉の䟋

ようやく「その」冒頭で述べた圢状の導出に入る。

正五角圢の各蟺、および頂点ず䞭心倖心を結ぶ線分によっお構成される5぀の二等蟺䞉角圢に぀いお、䞋図のように䞉角圢䞀぀ず、䞉角圢二぀を組み合わせた四角圢に着目し、それぞれのシュタむナヌ朚を組み合わせるのだ。

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䞊図右偎の䞉角圢背景を黄色で着色に぀いおは、前回「その」の考察ず同じなので省略する。

巊偎の䞉角圢2぀を組み合わせた四角圢背景を薄桃色で着色に぀きシュタむナヌ朚を構成しおみる。

正五角圢の䞀蟺の長さを1ずし、二蟺が亀わる点を原点、右偎の二等蟺䞉角圢のもう䞀぀の底角の座暙を (1, 0) ずする。

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この座暙を甚いお、四角圢のシュタむナヌ朚を構成するためのフェルマヌ点の座暙を求めるのであるが、蚈算はこれたでず比べおやや煩雑である。

いらんこずを蚀うず、興が乗るず倚少の蚈算の煩雑さは苊にならなくなるものです。ですが読者の皆さんには、次の「スポンサヌリンク」の盎前に蚈算結果を眮きたしたので、そこたで読み飛ばすこずをお勧めしたす。

 

「その」で、シュタむナヌ朚が倚角圢の頂点を結ぶ線分長の合蚈を最短にする䞉角圢の堎合の蚌明を玹介した。その時ず同様、補助線ずしお正䞉角圢を甚いる。

すなわち、巊偎の二等蟺䞉角圢の底蟺すなわち正五角圢の䞀蟺を䞀蟺ずする正䞉角圢ず、右偎の二等蟺䞉角圢の右偎等蟺すなわち正五角圢の重心から頂点に匕いた線分を䞀蟺ずする正䞉角圢を描き加える。

 

するず巊偎のやや倧きい正䞉角圢の、巊端の頂点の座暙は

 

(cos12°,sin12°) ≒ (0.978, 0.208)

 

右偎のやや小さい正䞉角圢の、右端の頂点の座暙は

 

(1 + 0.851 cos 66°, 0.851 sin 66°) ≒ (1.346, 0.777)

 

ずなる。

 

それぞれの正䞉角圢の頂点を結んだ補助線ず、x 軞のなす角 Ξ を蚈算する。この Ξ を手掛かりに、必芁な数倀が次々ず蚈算できるのである。

 

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䞋図のように、フェルマヌ朚を構成する線分を p  t 、四角圢ずフェルマヌ朚の各郚䜍のなす角床を α  Ύ ず名づける。

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α  ÎŽ の倀は、以䞋のように求められる。

α = Ξ12° ≒ 25.77°

β = 60°α ≒ 34.23°

γ = β18° ≒ 52.23°

ÎŽ = 60γ ≒ 7.77°

 

線分 p、q に぀いおは

p sin α = q sin β
p cos α  q cos β = 1

ずいう連立方皋匏を解いお

p ≒ 0.6495q ≒ 0.5020

 

s、t に぀いおは

s sin γ = t sin Ύ
s cos γ  t cos ÎŽ = 1/2 cosec⁡ 36° ≒ 0.851

を解いお

s ≒ 0.1328t ≒ 0.7764

 

r に぀いおは

シュタむナヌ朚の巊偎のフェルマヌ点の座暙は
(q cos(108°β), q sin(108°β)) ≒ (0.1403, 0.4820)

右偎のフェルマヌ点の座暙は

(1t cos(54°Ύ), t sin(54°Ύ)) ≒ (0.4629, 05607)

r ≒ √((0.4629-0.1403)^2 + (0.5607-0.4820)^2 ) ≒ 0.3321

 

四角圢のシュタむナヌ朚の長さの合蚈は

p + q + r + s + t ≒ 0.6495 + 0.5020 + 0.3321 + 0.1328 + 0.7764 ≒ 2.393

 

䞉角圢のシュタむナヌ朚の長さは「その」で蚈算したように

0.577 × 2 + 0.400  = 1.554

 

よっおシュタむナヌ朚党䜓の長さは

2.393 + 1.554  3.947

 

すべおの頂点を正五角圢の倖心からの攟射状の枝で結んだ堎合の長さの合蚈は、これも「その」で蚈算したように

0.5 sec 54° × 5 ≒ 0.851 × 5 = 4.253

 

よっお

3.947 ÷ 4.253 ≒ 0.928

すなわち玄7.2の短瞮ずなる。

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実珟可胜性はひずたず措くずしお、この圢状を採甚した怅子の脚のむメヌゞを再掲する。

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「その」「その」の結果を、衚にたずめおみた。

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  (1)倉圢埌 (2)攟射状 (1)÷(2) 短瞮率
正方圢 2.732 2.828 0.966 3.4%
正五角圢1 3.892 4.253 0.915 8.5%
正五角圢2 3.953 4.253 0.931 6.9%
正五角圢3 3.947 4.253 0.928 7.2%
正六角圢 5.196 6 0.866 13.4%

ちなみに正䞉角圢のシュタむナヌ朚は、倖心ず頂点を攟射状に結んだ線ず䞀臎する。

正䞃角圢以䞊は、頂点の角床が120°を超えるため、内郚にフェルマヌ点を持ち埗ない。埓っお、䞀蟺を陀いお他の蟺をすべお結んだ圢状が、シュタむナヌ朚を䞎える。 

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 今回のシリヌズには、倚くの閲芧ずブックマヌクをいただき、感謝しおいたす。ありがずうございたした。

もちろん幟䜕孊的な奜奇心を動機ずしお曞いた゚ントリヌですが、怅子デザむナヌさんがヒントにしおくれないかずいう埮粒子レベルの期埅はありたす。 

 

「その」のコメント欄で、id:sierraromeo さんから「カンチレバヌチェア」ずいうものを教えおいただきたした。ありがずうございたした。こんなのです。

カンティレバヌチェア or カンチレバヌチェアずいう名称は知らなかったのですが、この圢状の怅子には、どこかで腰かけた蚘憶がありたす。

「カンティレバヌ」すなわち「片持ち梁」ずいうのが構造蚭蚈ではタブヌに近いずいうこずは、かすかにどこかで聞いた蚘憶がありたすが、それをあえお採甚するのがデザむナヌズファニチャヌの䞖界ずいうものかも知れたせん。

 

シュタむナヌ朚に基づく圢状を怅子の脚に採甚するメリットずしおは、材料費の節玄ずいう意味では、あたりメリットがないように思いたす。なぜなら手持ちのオフィスチェアをいく぀か確認した限り、たぶん重みを増しお安定床を増加させる目的だず想像したすが、材料を倚めに䜿甚しおいるように思われたからです。安党率を倧きめにずる、ずいうや぀です。

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なおこの怅子の堎合、溶接ではなくダむキャストで䞀䜓成圢されおいるようです。

 

では総延長を枛らすこずによるメリットは䜕かずいうず、脚が床を芆う面積がその分だけ小さくなるこずで、それに加えお、正五角圢の堎合では攟射状の堎合は䞭心角が鋭角だったのがすべおの角が鈍角になるこずで、靎が挟たりにくくなるずか、消しゎムなど小物を怅子の䞋に萜ずしたずきに拟いやすくなるずいったメリットがあるかも知れたせん。たいしたこずはないですけど。

最倧のメリットは、デザむンの自由床が広がる可胜性だず思いたす。珟状のオフィスチェアは、ほが五角圢攟射状のワンパタヌンなので。ただしブコメなどでご指摘をいただいた䞉次元的構造や負荷分散ずいった問題に぀いおは、私は党く知識を欠くため専門家の力を借りるしかありたせん。どなたか専門家が興味を持っおくださるこずを期埅するしかありたせん。

 

正六角圢の二皮類のシュタむナヌ朚

問題ず蚀えば、むしろ幟䜕孊の芳点から、やっかいな、それゆえ興味深い問題が立ち䞊がるように思われたした。

正六角圢のシュタむナヌ朚ずしお、「その」で次の圢状を瀺したした。

f:id:watto:20191206130208p:plain

 

しかし「google:正六角圢のシュタむナヌ朚」で怜玢するず、次図に瀺す圢状がヒットしたす。

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しかも、この圢状のほうが、線分の総延長が短いのです

正六角圢の䞀蟺を1ずした堎合 5 であるこずは容易にわかり、「その」で蚈算した 箄5.196 より明らかに小さいのです

もずもずシュタむナヌ朚ずいう語の定矩は「耇数の点を最短の総延長で結ぶ線分のセット」ですから、䞡方をシュタむナヌ朚ず呌ぶのは誀りですが、「その」で2぀䞊の図を正六角圢のシュタむナヌ朚ず呌んでしたったので、本゚ントリヌではこれで抌し通したす

 

これは、どう解釈したらよいのでしょうか

「頂点ずフェルマヌ点を連結した線分は、倚角圢のシュタむナヌ朚すなわちすべおの頂点を結ぶ線分の最短の総延長を䞎える」ずいうのは、局所的にしか正しいず蚀えないずいうこずでしょうか

 

もし䞡者の総延長が等しくお、しかも倉圢によっお䞀臎が瀺せるずでもいうのであれば、わかりやすいずいうか気持ちがいいかも知れたせん。しかし、どう考えおもそうは芋えないのです。

 

数孊では、問題の意味がわかりやすく、なおか぀難解な問題が「よい問題」だず蚀われたす。二皮類のシュタむナヌ朚がどのような関係にあるか解釈づけるのは、ひょっずしたら数孊でいう「よい問題」になりうるかも知れたせん。

ですが、どこからどう手を぀けたらいいのか、いたのずころ芋圓が぀かないでいたす。

 

「トポロゞヌ的に盞異なる2皮類以䞊のシュタむナヌ朚を有するのは、正六角圢が唯䞀の䟋か それずも他にあるのか」ずいう問題も、提唱できるかも知れたせん。

繰り返しになりたすが、長さが異なるシュタむナヌ朚が2皮類以䞊あるずいう衚珟は定矩に反し䞍正確です。「すべおの頂点を頂点自身かフェルマヌ点のみで連結する圢状が2皮類以䞊ある」ず衚珟するべきでしょうか より正確な衚珟も含めお、目䞋、怜蚎䞭です

 

シュタむナヌ朚を甚いた怅子の脚の特蚱は、ざっず怜玢した限りでは い぀も元ネタずしお瀺しおいる䞀件 のみのようですが、電気回路や通信経路の分野では䜕件かヒットしたす。すなわちシュタむナヌ朚はすでに実甚的に利甚されおいる可胜性があり、こうした研究にはひょっずしたら実甚的な意矩があるかも知れないのです。

 

私の手に䜙りそうではありたすが、たずは先行研究の調査を、ゆるゆるず始めようかず思っおいたす。

 

远蚘

わわわわわ、ネットでこんな図圢を芋぀けた。

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正六角圢の䞭に、盞䌌で倖心が同じ正六角圢を描き、倖偎の正六角圢の頂点ず内偎の正六角圢の頂点を連結し、内偎の正六角圢の蟺を連結したものである。

 

こうするず、内偎の正六角圢の頂点は、すべおフェルマヌ点ずなる。

 

このような図圢は、倖偎の正六角圢ず内偎の正六角圢がどのような盞䌌比であっおも描けるので、正六角圢のすべおの頂点をフェルマヌ点のみで結んだ図圢は無数にあるこずがわかる。

 

たた、この図圢は、盞䌌比に関わらず線分の長さの合蚈が倖偎の正六角圢の蟺の長さの合蚈に等しくなるずいう、ちょっず面癜い性質を持぀倖偎の正六角圢の頂点ず内偎の正六角圢の頂点を結ぶ線分のひず぀に぀き、䞋図のような補助線を匕くず、平行四蟺圢の察蟺が等しいこずにより容易に蚌明できる。

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他にもいろんな性質がありそうだ。

 

ただし、どうもフェルマヌ点ずいう道具だけを䜿っお正倚角圢のシュタむナヌ朚問題を解決するのは䞍可胜らしいこずは、わかった。

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