🍉しいたげられたしいたけ

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119番したものの医療相談だけして救急車は呼ばなかった経緯

閲覧注意です。特に虫の苦手な人は、ご遠慮いただいたほうがよろしいかも。

前回のエントリーの主題だった救急電話相談#7119は、私の住む愛知県ではサービス未提供で、119番で医療相談してけっきょく救急車は呼ばなかった経験があると書いた。

これはこれで、とんでもない話で十分ブログのネタになりそうだが、長くなるので別の機会にとも書いた。

こういう場合、別の機会が本当に来ることはあんまりないのだが(私だけ?)今回はなんとなく本当にエントリーに起こしてみようと思った。

 

もっと前には、これまでの人生で110番通報をしたことは一度もないが、119番を使ったことは3度ある と書いたこともある。

近い方から、3、4年前、高齢の親戚が道で転んでケガをしたときに一度。幸いケガは深刻ではなかった。

20年くらい遡って、今住んでいる市に越してくる前に、当時住んでいたアパートの近所を歩いていたら目の前で交通事故が起きたため一度。後日、関係者が菓子折りを持ってお礼に来てくれた。

もう一度が、やはりそのアパートに住んでいたときのことで、これが今回の主題である。

 

成人以来、家賃のあまり高くないアパートを転々としてきたが、この頃住んでいたアパートは、とりわけ自然豊かというか、野趣にあふれるところだった。

 

ムシの話が苦手な人は、そろそろブラウザを閉じた方がよろしいかと存じます。

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海抜マイナスの水はけの悪い立地だったため、排水溝から這い上がって茹で上がったナメクジさんと、気づいたら一緒に風呂に入っていたことが毎年梅雨時には一度か二度あったり…

 

たまげたのは、自転車のベルの調子がおかしいとフタをあけたら、人差し指くらいの長さのムカデがきっちりサイズに収まっていて飛び出してきたことがあったり…

 

もっとたまげたのは、 初夏の頃だったか、朝、目を覚ますと、枕元にアリが長い行列を作っていて、よく見ると庭先から屋内の壁の壁土が崩れたところへ引っ越しをしていて、白いタマゴや幼虫を運ぶ働きアリが何匹もいて、「人間さまを舐めるな!」と掃除機で吸いまくり、元の巣穴と引っ越し先の巣穴と思われるところを接着剤でふさぎ、殺虫剤をスプレー缶が空になるまで振りかけたことがあったり…

 

比較的ポピュラーな蚊、ハエ、ゴキブリ、クモに関するエピソードは、それはもう枚挙にいとまがない。そんなポピュラーいらんわ!

 

ここまでが長い前置き。つか背景説明。

 

ある夜、寝ていたら、突然片耳に激痛が走った!

状況はすぐにわかった。何かの虫が耳の穴に侵入したのだ! ゴソゴソという音が聞こえた。音なんてものじゃない、雷のような爆音!

そして音とシンクロしての激痛! 耳の穴の深いところは、異物が存在するだけで痛みを感じるようにできているらしい。

ひょっとしたら鼓膜に触っていたかも知れない。

 

最初に思いついたことは、耳かきで搔き出せないかということだった。即座にそれは悪手だろうと反省した。よけいに奥に入っていかれたり、中で暴れられたりしたら、状況はさらに悪化する。しかしよく言われる通り、人間、緊急時においては判断力が著しく低下する。耳かきを探して手に持つところまでは行ったのかな? すんでのところで思いとどまった。今、思い出しても冷や汗が出る。

 

次に思いついたのが119番通報だった。耳に異物が入ったくらいでと思わないでもなかったが、他に何も考えつかない。前述の通りすがりの交通事故を通報したのと、どっちが先だっただろう? 通報の心理的バリアが下がっていたということは、事故が先でこっちが後だったかも知れないが、記憶が定かではない。

虫が入っていない方の耳に受話器を当て、ダイヤルした。

状況を説明した。十分、通報に値する事案だったようだ。深夜の急患を受け付けてくれる病院を教えてくれた。「救急車を呼びますか」と言ってくれたが、アパートで深夜なので遠慮した。徒歩で10分くらいのところに駅があり、付近にタクシーの営業所があったので、そこをあてにしたのだ。

 

激痛は依然続いていたが体はふつうに動いたので、救急病院のメモを持ってタクシー営業所まで歩いた。深夜だと思っていたが、すでに夜は白み始めていた。

営業所には宿直の男性がいた。タクシーが出せないかと尋ねたところ、朝が早すぎるから車はない、とのケンモホロロの応答。

 

どうしたものかと途方に暮れた瞬間、事態が一変した!

耳孔から虫が這い出す感触があったのだ!

それまでの激痛が、一瞬でウソのように消えた!

 

足元を見たところ、体調3cmほどのムカデが動いているのが見えた。

こいつか!

憎しみを込めて、踏みにじった。

 

話はこれで終わりである。有情ならぬ相手に恨みを抱き続けることはできないし、向こうの一族郎党が仇をとりに討ち入りにくることもなかった。それからアパートを二度転居したが、衛生状態は、まあどこも大同小異だった。今のアパートは、やや小高いところにあることと、クモが多いせいか他の昆虫が少ない分がマシかも知れない。代わりに気を抜くとクモの巣だらけになる。

 

ちなみにこの話は、当時入り浸っていた2ちゃんねるオカルト板の「ウミガメのスープ」スレッドに投稿し、拙著『推理クイズ道場 ウミガメのスープ』にも収録した。

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海亀素夫『推理クイズ道場 ウミガメのスープ (電脳番外地)』バジリコ P105~106

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