うちのブログは、他の「はてなブロガー」さんのエントリーへの言及から始めることが多いです。今回は id:dokidokidoctor さんのこの記事に乗っからせていただきます。IDコールお騒がせします。
カタバミとはこんな花です。Wikimedia Commons さんよりお借りします。
「片喰」という漢字表記があることは知っていましたが、「酢漿草」は知りませんでした。
生物学では動植物名をカタカナで書くというルールがあり、弊ブログでも基本的にそれに従っているのですが、たまに漢字表記を見ると「なるほど」と思ったり新鮮に感じたりすることがあります。
それで 5月27日付拙エントリー に、ドクダミが庭一面に開花しているのを見てびびったことを書いたのを思い出しました。ドクダミは「毒矯」と漢字表記するといいます。漢方として様々な薬効があることが語源のようです。
身の程知らずにも id:dokidokidoctor さんの上掲記事のコメント欄に、次の返句を投入してしまいました。お目汚し失礼しました。
毒矯に「お前が毒」と毒突きぬ
非力をわきまえずときどき五七五めいたものをあちこちに書くのですが、私には俳句というものがわかっていないんですよね。
いや、自分の俳句(モドキ)が拙いことはわかります。
TBS系列に「プレバト」という人気番組があります。身内が好きで、放送日に実家にいるときには一緒に見ています。
俳人の 夏井いつき さんの添削がいつもみごとで、出演者の詠んだ句に朱を入れると入れる前より確実に良くなっていることがわかります。しかしどこがどう良いのか、なぜ良くなったのかが、私には説明できません。
「わかるけど言語化が困難な事象」を偏愛する傾向が私にあることはさて措いて…
ところで漢字表記のインパクトが強い植物名というと、ヒメジョオン(姫女菀)が思い浮かぶ。私は松任谷由実氏の曲名がきっかけで知ったんだったかな。古い曲だけど。
そのヒメジョオンが、ドクダミと入れ替わるようにそこかしこで満開になっていた。
さすがに実家の庭ではない。勤務先の駐車場周辺である。しばらくリモートだったが久しぶりに出勤したら、すごいことになっていた。
それで、ついこんなツイートをしてしまった。
ヒメジョオンが真っ盛り。こんな可憐な花なのに、ウィキぺの記述がむごい。 https://t.co/yQvggcmCPe "1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり <略> 駆除がとても難しい。" pic.twitter.com/DxwJs9HUlh
— しいたけ💙💛しいたげられた (@wtnb4950) 2022年6月1日
ウィキペのブログカードも貼ろう。
ウィキペの情報はツイートに引用した部分以外にも、漢字表記の由来の部分とか、なんやかんや言って参考になる。
ヒメジョオンは漢字に直すと「姫女菀」となる[5]。「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表す。
勤め先の空き地を見ていると、こんな黄色い花も大量に咲いていた。肉眼では「びっしり」という印象を受けたが、撮ったスマホ写真を見返すと思ったよりまばらだな。
写真は撮りそこなったが綿毛をつけた種になっている茎もあり、タンポポに似た花だと思ったが、タンポポより背が高いし何より季節が違う。
Googleレンズを起動した。
ブタナと言うらしい。
名前の由来の部分を引用。
和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっている[1]。
美味しそうな気もしてきたが、食えるのか?
チョウが止まっているところが撮れた。ヒョウモンチョウの一種かな?
花自身やチョウ自身にはかかわりのない事であるが、豹紋蝶という名前がすっと出てくることを考え合わせると、人間にとって名前は重要なものだと思わざるを得ない。
シェイクスピアとかウンベルト・エーコとか、おびただしい人がいろんなことを言いつくしていることではあるが。
それにしても、同じような時季に同じような場所で咲く花に姫女菀と豚菜とは、なんとも奇妙というか統一感のない命名をしたものだ。
おのが名を知るよしもなく並び咲くブタナとヒメジョオン。
俳句で始めたエントリーだからなんとか五七五かせめて破調か字余りにできないかと思ったが、私の力では無理だった。
スポンサーリンク
以下おまけ。自宅アパートから至近の道路と民家の境界に、栽培花とも雑草ともつかぬ鮮やかな花が何種類も咲いているのが目に留まった。
何かに目を留めると、似たものにも目が留まるようになることは、ありがちではある。
上掲記事より。
世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。特に熱帯~亜熱帯気候の土地では、よほどきちんと管理してないとそこかしこにこぼれ種で増えてしまい、そうした気候の土地では「植えてはいけない花」と言われることさえある。
≪中略≫
日本のような寒い季節がある温帯気候の土地だと、秋季の切り戻しなどの人為的な越冬対策をしないと枯れてしまうこともある。熱帯地方ほど深刻な侵略種ではないためか、園芸植物として庭に植えられている。
おいおい、自生していちゃいけないものなのか?
これも帰化植物なのか。
スポンサーリンク