「ツイ断ち」「×1日X旧ツイッター」「Xデトックス」関連記事です。前回はこちら。
その後のイーロン・マスク氏とX旧ツイッターに関して、妙な記事を見かけた。
X旧ツイッターに通話機能? それって Skype や LINE通話 と何が違うの?
GIZMODE には、次の記事が公開されていた。
分量は朝日新聞デジタル記事よりうんと多いが、どうやらソースはマスク氏の同じツイートでそれを膨らませたものらしい。そして記事の力点は、X旧ツイッターが生体情報や職歴を収集することに置かれていた。またX旧ツイッターが目指しているであろう将来像として "中国発SNSのWeChatのような 「万能アプリ」" "ビジネス特化型SNSのLinkedInのような存在" の名を挙げていた。
やはり朝日の記事を読んだときと同じような違和感を感じた。WeChatが使いたいんだったらWeChatを使えばいいんじゃないの?(日本国内にいるときは使いたいと思ったことないけど、中国に行ったらあると便利もしくはないとメチャ不便とは聞く
LinkedInを使いたければLinkedInを使えばいいんじゃないの?(私は使う機会ないよなもう
断片的な情報を元に、マスク氏構想のどこがヘンなのか、考えるともなしに考えを巡らせてみた。どうも違和感のありかは、次のようなあたりらしい。
巨大IT業界では、圧倒的なシェアを占めている他社からシェアを奪うことを目指すのは、どのプレイヤーも目指すべきことなんじゃないだろうか?
そしてそれはたやすいことではないが、何年かに一度、我々は劇的な市場の変化を目にすることがある。
最初に思い出したのはGoogleが、検索エンジンで先行するYahoo!から、ブラウザーChromeでInternetExprolerやFireFox他からシェアを奪ったことだった。
IEのMicrosoftだって、かつては先行他社からシェアを奪うことをお家芸にしていたのだった。IEはNetscape Navigater対抗だったし、表計算ソフトExcelはLotus1-2-3対抗、WindowsはMacOS対抗、そもそも同社を世界企業に押し上げたMS-DOSはパソコン用世界初のOSと言われたCP/M対抗だった。えらく古い話になったな。
そしてそこまで思いを馳せたとき、GoogleやMSが傑出していたのはマネタイズ(収益化)の能力だったのではないかと思い当たった。
Googleの有料広告やビッグデータ収集は、多くを語るまであるまい。若き日のビル・ゲイツ氏は、プログラマーとしてはもちろんだけど、マネタイズに特化したビジネスパースンとして超優秀だったのだ。現代では当たり前であるソフトウェアのライセンス制度をほぼ独力で確立したのは同氏だったはず。パソコン普及最初期の、今でいう不正コピーが当たり前だった頃には、大規模ユーザーに請求書を送りつけて冷笑されたという。現在の制度への移行期には多くのパソコンマニアから恨まれたことも、インターネット高齢者の一人としてよく覚えている。
そうやって考えると、マスク氏の発言に違和感があるのは「当たり前すぎることを言った」ということだったのだろうか? そしてそれに危うさを感じたとしたら、GoogleにしろMSにしろ成功例だけを持っているわけがなく、失敗したプロジェクトを数えたら死屍累々という現実があるからだろうか? ビジネスとはそういうもので、数少ない成功例と膨大な失敗例を抱えるのは、Appleなど他の巨大IT企業も同じだろう。
だとしても、大成功したビジネスパースンであるマスク氏が、そんなことを知らないはずない。なのに、そのマスク氏相手に限って危なっかしさを感じるのはなぜか、という新たな疑問が生まれる。
やはりユーザー軽視が疑われる部分だろうか。「マイナカード対抗かい?」と皮肉りたくなる個人情報収集とか。
英語のネット警句に「あなたの使っている商品が無料なら、あなた自身が商品だ」"If you're not paying for the product, you are the product!" というのがあるが、それをとりわけ体感的に実感させられるのが、マスク氏買収以降のX旧ツイッターだからかも知れない。マネタイズ指向は、どこも同じだとしても。
あるいはマスク氏買収後のX旧ツイッターが、先行サービスからシェアを奪取した赫々たる成功例になるか、ありふれた死屍累々の失敗例の一つになるか、どっちの可能性が高いと思うかということかも知れない。
奪われる側かも知れない。
スレッズは見てるけど、まだ何もないと感じる。
ツイッターを使い始めた頃は、やはりそう感じていたように記憶している。
どこでキャズムだかルビコン川だかを越えたのだろう?
ちょっと話題がずれた。
追記:
8月5日付ニュース。
ちゃうて! あんたのせいやて!
追記おわり
#8月ツイ断ち ハッシュタグはわりと多くのツイッタラーさんたちが装着していたようだが、#9月ツイ断ち タグは数えるほどの人しか使わなかった。ツイート数は私がいちばん多かったんじゃないか?
そんなで来月用に #10月ツイ断ち というタグを自分で作る気にはなれなかった。そもそも私はハッシュタグを自分で作ったことは、まだないはず。
代わりに #毎月1日はツイ断ちの日 というのを見つけた。やはり使用者はあまり多いとは言えないが、初出は2020年とわりと古い。月名が入ってなくて長く使えそうだから、来月から私もこれを使うことにしよう。
月末まで間があるから忘れちゃうので、今のうちに自ブログ記事を書いておく。
ちなみに英語圏では :#TweetlessTuesday が使われていることは以前も書いたが、9月23~24日には #XTheXDay というのもあるらしい。由来はわからない。
Just a friendly reminder of on-going events:#TweetlessTuesday - occurs every Tuesday #XTheXDay - Sunday, 9/24/23
— Sgt Pepper (@MzSgtPepper) 2023年9月1日
Please RT and comment with the hashtags. pic.twitter.com/RE7vqBxbAf
バナーも作り直してみた。来月までに手を入れるかも知れない。
スポンサーリンク