しいたげられたしいたけ

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大野裕『「うつ」を治す』(PHP新書)

「うつ」を治す (PHP新書)

「うつ」を治す (PHP新書)

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」とは言うものの、自分が「鬱」という敵のことをあんまり知らなかったのだなぁ、と本書を読んでみて思う。例えば妊産婦と「うつ」(p78〜)、心筋梗塞や糖尿病と「うつ」(p88〜)、がんと「うつ」(p91〜)などの間に密接な関係があることを知った。「うつ」というのは、本書を読む前に漠然と考えていたより、はるかに広い裾野を持つようだ。
ごく個人的な事情としては、本書を読んで「うつ的傾向」と「うつ病」が区別づけられるものではないことを再確認できたことで、ちょっとだけ気が楽になった。「うつ」を「心の風邪」に喩えることは本書に限らずよく見かけるが、自分を「うつ」だと自己診断したことに対して、なんとなく「自分は風邪だ」と仮病を使ったような後ろめたさを心のどこかで感じていたのだ。
まあ全くの仮定で自分は「うつ」だと仮病を使ったのだとしても、それによってメリットを受けたことは何一つないのだが。通院費用は高いし。
通院といえば、現在私が処方してもらっているパキシルジプレキサのうち、パキシルに関しては「パロキセチンパキシル)」として本書p161に説明があった。パキシルというのは商品名なのかな?「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」というのに分類されるんだそうだ。ジプレキサの方は、記述がなかった。新しい薬なんだろうか。